食べる

習志野のブルワリーパブ「むぎのいえ」のビール、世界コンクールで金賞受賞

フェミナリーズ世界ワインコンクール日本産ビール部門・金賞「谷津遊路」(左)と「むぎのくら」

フェミナリーズ世界ワインコンクール日本産ビール部門・金賞「谷津遊路」(左)と「むぎのくら」

  • 0

  •  

 世界的な酒類コンペ「フェミナリーズ世界ワインコンクール」の結果が4月9日に発表され、日本産ビール部門で「ならしのクラフトビール~むぎのいえ」(習志野市谷津4)が出品した「むぎのくら」と「谷津遊路」が金賞を受賞した。

[広告]

 同コンクールは女性のソムリエ、醸造家、ワインジャーナリスト、シェフなど、世界の女性ワイン専門家がブラインドテイスティングで審査を行う。

 受賞した「むぎのくら」は、アメリカのアロマホップ「シムコー」を100%使って造ったビール。「しっとりとした舌触りとドライフルーツのような香りが特徴」だという。「谷津遊路」は、地元・谷津をイメージして造ったペールエールで、店主の今井貴大さんは「谷津バラ園の花を連想させる華やかな香りと、谷津干潟に集まる野鳥が飛び立つ様をイメージした軽快なコクが特徴」だと話す。

 今井さんは「今回受賞した『谷津遊路』と『むぎのくら』を含む当店のビールは、1回の生産量が200リットル以下の、日本ではまだ珍しいブルワリーパブ(醸造所を併設したパブ)で造られており、小さいがために非効率で高い生産コストを強いられる」と話す。金賞を受賞したことについて、「タイパやコスパが重視される今の時代に逆行する小さな醸造所から生まれたビールが、国境を越えて評価された。ビールの良しあしは醸造所の規模とは比例しないことが証明され、とてもうれしい」と喜びを表す。

 「今回の受賞を単なる栄誉にとどめず、日本におけるブルワリーパブというジャンルの未来を切り開くきっかけにすること、次世代の醸造家たちが、より自由に柔軟な発想、アイデアを持って挑戦できる土壌をつくることが大事。それこそが、この賞を受け取った者の責務」と意気込みを見せる。

 スタッフの三堀絢也(じゅんや)さんは「何よりも地元の商店街の名を冠した『谷津遊路』が受賞できたのがうれしい。これをきかっけに世界に谷津の名を知ってもらえれば」と話す。

 同店の営業時間は16時~22時30分(土曜=11時30分~22時30分、日曜11時30分~22時)。火曜、水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース