谷津公園(習志野市谷津3)の大イチョウが鮮やかな黄色になり見頃を迎えた。
過去、植物園や海水プール、ラジウム温泉、馬場、キャンプ場などがあった「谷津遊園」跡地の一部にできた谷津公園。谷津バラ園に隣接している。1934(昭和9)年11月、ベーブ・ルース率いるアメリカ選抜チームと対戦した全日本チームが谷津で練習試合を行い、この全日本チームを元に発足した「大日本東京野球倶楽部」が現在の「読売ジャイアンツ」の始まりであることから「読売巨人軍発祥の地」ともいわれる。公園にある谷津干潟にはランニングや散歩する人や谷津干潟特有の生態系をバードウオッチングする人が訪れている。
取材日の土曜日は晴れたこともあり、公園の中央にある黄色になった大イチョウには、鑑賞したり木をバックに撮影したり、眺めてピクニックするなど、イチョウを楽しむ人で公園の駐車場が埋まるほど多くの人が訪れていた。
公園の周りをランニングしていた石村凪さんは「何気なく走っていたら、右を見た時にきれいな黄色が見えて『何これ』と思ったら、イチョウでこんなに黄色になるものかと驚いたと同時に季節も感じた。周りの木はそこまで赤くも黄色にもなっていないので余計に目立っていてきれい」と話していた。
谷津公園すぐにある谷津パークタウン(谷津3)に住む50代男性は「近所に住んでいるがこんなに鮮やかな黄色のイチョウとは知らなかった。住民でも知らない人がいると思うので教えてあげたい」と話す。
見頃は11月末まで。