習志野を拠点とするアメリカンフットボールチーム「オービックシーガルズ」が翌1月3日、「東京ドーム」(東京都文京区)で行われる日本選手権「アメリカンフットボール日本選手権第79回ライスボウルby GA technologies」へ出場する。
ライスボウルは、日本アメリカンフットボール界の頂点を決める最高峰の舞台。現在、オービックシーガルズと富士通フロンティアーズが8回優勝で史上最多タイとなっており、今大会でオービックシーガルズが優勝すればリーグ史上最多となる9度目の日本一を達成することになる。
対戦相手は、日本アメリカンフットボール界を代表する強豪「パナソニック インパルス」。昨年(第78回)の優勝チームで、ライスボウル優勝5回を誇る。今大会で優勝すれば2連覇となり、今季も全勝で勝ち上がってきた。
オービックシーガルズは今シーズン、塚田昌克ヘッドコーチ、坊農賢吾主将共に就任1年目という新体制でスタートした。チームは新たな方針の下で調整を重ね、シーズンを通じて着実に完成度を高めている。若手とベテランがかみ合った攻守のバランスの良さが持ち味となり、接戦の試合でも要所を締める安定感を発揮。試合を重ねるごとにチームとしての一体感が増し、勝負強さを身につけてきた。
12月14日に「等々力陸上競技場(Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」(神奈川県川崎市)で行われたライスボウルトーナメント準決勝では「東京ガスクリエイターズ」と対戦。試合は序盤からオービックシーガルズが主導権を握る展開となった。堅い守備で相手の攻撃を抑えつつ着実に得点を重ね、試合を優位に進めた。後半に入っても集中力を切らさず、攻守両面で安定したプレーを継続し、35-9で勝利。ライスボウル進出を決めた。今季の好調ぶりをそのまま示す内容で、チームとしての完成度の高さを印象づけた。
オービックの坊農主将とパナソニックの青根奨太主将は関西大学の同期で、在学時には坊農選手が主将、青根選手が副将を務めた間柄。同期対決という特別な意味も持つ全勝同士の頂上決戦となる。
ライスボウルは13時開場、15時キックオフ。