習志野市在住の映画監督、相馬雄太さんが8月22日、子どものための映画祭「NEXT KIDS CINEMA FESTIVAL」を主催する。最近では監督を務めた初めての商業映画「僕のなかのブラウニー」の全国ロードショーが決定するなど、活躍を見せている相馬監督に映画祭への思いを聞いた。
―今年は映画祭に全国ロードショーとご活躍の年ですね。今回の映画祭のきっかけを教えてください。
「ありがとうございます。ひょんなことから、お台場の大きな映画館を貸し切る機会を頂きました。僕の映画を上映しようかなと思っていましたが、せっかくなので、ほかの映画も上映したい、と思ったことがきっかけでした」
―自身初の商業映画「僕のなかのブラウニー」はどんな映画ですか?
「映画『僕のなかのブラウニー』は、震災で妹を失った小学生の少年の物語で、主演の子役俳優・平野絢規さんのほか、芸人のアキラ100%さん、俳優の田口淳之介さんと有名なキャストも出演します」
―撮影場所も近くだと聞きました。どちらで撮影したのですか?
「はい、今回は千葉県内の袖ケ浦市、市原市で撮影しました」
―「子どもたちの社会問題」をテーマにした映画制作の中で、目指していることはありますか?
「これまでヤングケアラーや吃音(きつおん)、心臓病などを扱ってきましたが、そんなマイノリティーに属する子どもたちの問題を映画パワーで広めたいと思っています」
―今回の映画祭のテーマを教えてください。
「テーマは『子どものための子どもが主役の映画祭』です。上映する作品を『子どもが見て楽しめる映画』という条件の下、暴力や流血、犯罪、アダルト描写が一切ないものに絞って募集しました」
―どんな作品がノミネートされたんですか?
「自分とうり二つの人物の存在がある学生の運命が変える『ドッペルゲンガー』という作品と、『あなたのブラジャーとぼくのパンツ』の2作品がノミネートされました。映画祭当日はこの2作品のほかに、僕が監督を務め、障害に対する理解が題材となっている『宇宙人がやってきた』と、共同開催主のACT芸能進学校が制作した作品の『わたし、あなた』も上映します」
-映画祭への意気込みを教えてください。
「今の子どもたちはスマ-トフォンで短い動画を見ることが多いと思うので、映画という長い映像作品に触れてほしいと思い今回の映画祭を企画しました。シネコンと呼ばれる大きな映画館、大きいスクリ-ンで映画を見ることができる機会なので、ぜひ来てほしいです」
映画「僕のなかのブラウニ-」スチ-ル画像