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習志野市・京成大久保の老舗ラーメン店「パンケ」が45周年

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 京成大久保駅近くの場所で営業を続けるラーメン店「パンケ」(習志野市大久保2)が11月1日で45周年を迎えた。

 1981(昭和56)年に開業した同店。店主の押尾弘さんは、八千代市の「パンケ」でラーメン作りの修業を積み5年後に独立。のれん分けを受け、現店舗から道向かいの立地で開業した。昔店舗があった場所は、現在タコス屋が営業をしている。

1989(平成元)年に現在の場所へ移転。押尾さんは「駅に近い場所を、3年も4年も探し続けた」と振り返る。習志野市大久保エリアでは最も歴史の長いラーメン店として知られ、地域住民から親しまれている。

 メニューは「みそラーメン」(1,000円)を看板に、「しょうゆラーメン」(950円)、「塩ラーメン(950円)」、「らーめん(中華そば)」(850円)、「つけめん」(1,100円)などを提供。追加トッピングはバター、コーン、玉子、もやし増し(以上150円)、メンマ(200円)、ネギ(250円)、肉(300円)、チャーシュー(400円)など。サイドメニューにはギョーザ6個(500円)、半ギョーザ3個(300円)、ライス200グラム(300円)、半ライス150グラム(200円)を用意し、大盛り(200円増し)にも対応している。

 北海道産のみそを独自にブレンドして使い、札幌ラーメンスタイルのみそラーメンにこだわり続けてきたという。八千代台での修業時代から培った技術と経験を生かし、長年変わらない味を提供している。8月1日には新作として「辛みそラーメン」の提供を開始。

「結構出ている」と押尾さんは手応えを感じている様子で、辛いもの好きの客層にも好評だという。

 同店は押尾さん夫婦と社員、アルバイトスタッフで切り盛りしている。土曜・日曜にはリピーターを中心に多くの客が訪れ、ピーク時には10分~20分待ちになることもある。「ビールを飲んで待つお客さんもいる」と押尾さんは目を細める。

 押尾さんは「新しい若い層のお客さまも増え、子ども連れで来てくれる。おいしいと言ってもらえるのが一番うれしい」と話し、45年間変わらぬ姿勢で客と向き合ってきた。習志野市内のラーメン店15店舗が参加するスタンプラリー「習志野ラーメンカーニバル」にも参加するなど地域の活性化に貢献している。

お客さまに渡すあめも豊富に用意 おもてなしの心を大切にする店の温かさもうかがえる

 店内にはスポーツ選手や著名人からのサインなどが飾ってあり、店の歴史とともに多くの人に愛されてきたことが感じられる。

 押尾さんは「50年に向けて、パンケの名前を残していきたい」と今後の展望を話し、後継者についても、「この店を継ぎたいという人がいれば、中に入って作り方をしっかり覚えてからやってもらいたい」と話す。地域の食文化を支え続けてきた老舗として、次の半世紀に向けた歩みを進めている。

 営業時間は、11時30分~15時、17時~20時。月曜定休。

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