特集

「オール習志野」で、事業しやすく働きやすい街へ
習志野商工会議所会頭・芦澤直太郎さんインタビュー

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 習志野市を拠点に活動する企業・団体・個人へスポットをあてたインタビューを通して、この街の魅力を伝える連載インタビュー企画「それいけ!習志野」。

 現在の事業や活動の内容、それに至るまでの経緯をはじめ、今後の展望や地域で活動する中で感じる習志野の魅力、未来への期待などインタビュイーのストーリーを届ける。 

 第1回は、アシザワ・ファインティク社の代表取締役会長で習志野商工会議所会頭、千葉県教育委員会委員も務める芦澤直太郎さんに話を聞く。

 

「オール習志野」で、事業しやすく働きやすい街へ

プロフィール
芦澤直太郎(あしざわ・なおたろう)
1964年(昭和39)年7月、東京都杉並区生まれ。慶応大学卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。1990(平成2)年に千葉支店へ配属されたことをきっかけに千葉との縁が始まる。アシザワ・ファインティク社へは1991(平成3)年に入社。2000(平成12)年に同社代表取締役社長に就任し、23年間経営をけん引。2023年に代表取締役会長へ就任した。
2022年、習志野商工会議所会頭に選任され、現在2期目。2024年からは千葉県教育委員会委員も務める。現在は東京都内に本宅を置きながらも、習志野での仕事が増えたため習志野市内にも半分ほど滞在している。谷津干潟の清掃活動を20年以上続けるなど、地域貢献活動にも尽力している。


──会頭は東京のご出身ですが、習志野との関わりはどのように始まったのでしょうか。

「実は私、習志野とは血縁も地縁もなかったんです。大学卒業後に入行した三菱銀行の千葉支店へ配属されたのが千葉との最初の出合いでした。それをきっかけに新浦安に10年間住み、生活者として千葉を知るようになりました。1999年にはNHKのど自慢に出場したほか、翌年には秋元康さんが作詞してくださった千葉県のPRソング『落花生うた』を歌うグループのオーディションに応募したら、500組の中から選ばれてCDデビューまでしちゃいました(笑)。『ばんじぃ』という男女6人組のグループで、今でもカラオケでは歌っていますよ」

──そこから習志野へ移られたのですね。

「銀行を退職して父の会社であるアシザワ・ファインティク社に入社し、2000年に社長になりました。習志野に会社があることで、この街との関わりが深まっていったんです。当初は正直、千葉市や船橋市に吸収されてもいいんじゃないかと思っていた時期もありました。でも、商工会議所をはじめ、さまざまなお役目を頂いて地域の方々と交流するうちに、習志野は小さいからこそ人々のつながりが密で、歴史的な背景もある素晴らしいまちだと気づきました。今では『この小さいまちで良かった』と心から思っています」

 

習志野商工会議所 外観

 

──会長として、今後実現したいことは何でしょうか。

「(2023年に)会長になったことで、自分の会社だけでなく地域全体、そして日本のものづくり産業の発展に貢献したいという思いが強くなりました。さらにその翌年から千葉県教育委員会の委員を務めることになり、最初は戸惑いもありましたが、次世代を担う子どもたちの育成は産業界の発展にも直結すると気づいたんです。今まで企業は卒業してくる学生を採用する側でしたが、もっと手前の段階、つまり学校教育の段階から関わっていく必要があると感じています」

──具体的にはどのような取り組みを考えていらっしゃいますか。

「例えば、中学校の部活動の地域行事などに当社の社員を参加させようと準備しています。習志野には優れた高校や大学がありますから、小中高大と習志野で学び、習志野で就職し、ここで家庭を持ち、また次の世代が習志野で育つ──そんな循環を作りたいんです。民間の学校の先生は経営や企業経験がない方が多いので、企業の人材が教育現場を手伝ったり、資金面で支援したりする仕組みが必要です。商工会議所の会員企業がそこに積極的に関わっていく流れを作りたいですね」

──習志野の魅力と課題について、どうお考えですか。

「コンパクトなまちだからこその密な人間関係が魅力です。人口密度は千葉県3位ですしね。ただ、課題もあります。習志野はいいまちなので、本気で変革しなければという危機感や改革意識が他の自治体に比べて低いんです。実際、市内の企業が他市へ流出してしまっているケースも少なくありません。近隣の自治体の方が行政支援や税制優遇、子育て支援などで魅力的な環境を整えているという現実があります」

──そうした課題に、どう取り組みますか。

「本年度から始まった商工会議所の新たな3カ年計画では、まちづくりや創業支援、キャリア教育推進を明確に掲げています。委員会組織を立ち上げて、習志野での起業を増やし育てていく活動をスタートさせます。習志野経済新聞の石村編集長のように、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを運営している方とも連携し、創業しようとしている方々や学生たちを支援していきたいと考えています」

──習志野経済新聞のサポーターになった理由を教えてください。

「石村編集長の押しが強かったから──というのは冗談ですが(笑)、本当の理由は、習志野に対する石村さんの温かい思いに共感したからです。地域のいいところをどんどん拾って広めていくという姿勢は素晴らしい。当社はBtoBの仕事なので、このメディアで売り上げを伸ばそうという意図はまったくありません。ただ、このまちを大好きな人と関わっていきたいという純粋な思いからです」

──習志野経済新聞に期待することは。

「私は商工会議所会頭として、習志野を『事業をしやすく、働きやすく、住みたいまち』にしたいと考えています。ただのベッドタウンではなく、ここで起業したい、働きたいと思ってもらえるまちにしたい。習志野経済新聞には、読者の方々にそう思ってもらえるような情報発信を期待しています。35歳から55歳の働き盛りの方々が中心の読者層とのことですから、まさにぴったりですね」

──最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

「オール習志野で力を合わせていきましょう。商工会議所だけでなく、オービックシーガルズや商店会連合会とも連携協定を結び、まち全体で盛り上げていきます」

 

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