特集

【それいけ!習志野】谷津で受け継ぐ「新潟ラーメン」 味を守り、少しずつ進化させる
池田屋店主・池田博さんインタビュー

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 習志野市を拠点に活動する企業・団体・個人へスポットを当てたインタビューを通して、この街の魅力を伝える連載インタビュー企画「それいけ!習志野」。


 現在の事業や活動の内容、そこに至るまでの経緯をはじめ、今後の展望や地域で活動する中で感じる習志野の魅力や未来への期待などを、インタビュー形式でストーリーを届ける。


 第2回は京成谷津駅近くの「池田屋」店主の池田博さんに話を聞いた。

池田博(いけだひろし)さん
「池田屋」店主。習志野生まれ習志野育ち。習志野市立第一中学校、習志野市立習志野高校を経て、習志野高校では野球部に所属。現在は習志野高校野球部OB会長も務める。飲食業に加え、社員食堂・学校給食事業も手がける。

 谷津遊園の門前町として栄えた習志野市・谷津。かつて京成電鉄が運営し、1982(昭和57)年に閉園した「谷津遊園」の記憶を街に残しながら、今も商店街が息づくエリア。
 「池田屋」は、長年この場所で飲食の看板を守ってきた一軒。店主の池田博さんは、ラーメンへの思いとともに、学校給食や地域活動、そして「住みやすい街・習志野」へのまなざしを話してくれた。

 

──生まれも育ちも習志野で、まさに「習志野の人」ですね。
「そうですね。ここ(谷津)から出たことがない、って言ってもいいくらいです」

 

──飲食店のイメージが強いですが、他にも事業をされているそうですね。
「社員食堂と、学校給食もやっています。習志野で現場が3つ、あとは船橋と松戸にもあります。給食は、習志野市が学校給食を『自校式』にするということで募集がかかり、それで始めました。もう15年~20年くらいになりますかね。(スタッフ数は)現場ごとに10人くらいずつ。パートも含めると、全体で150人くらいになります」


──習志野一中の野球部が全国大会出場を決めた話もありました。何か関わりは?
「習志野一中野球部は春の全国大会(文部科学大臣杯 全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント)出場に向けた支援を募っていますが、自分が所属しているロータリークラブで、給付金をまとめて寄付しました」

 

──習志野高校野球部OB会長として、いまの高校野球をどう見ていますか?

「今は特待制度とかで、「今は特待制度とかで、有力な選手は私学に行っちゃうことも多いです。でも、現習志野高校監督の小林監督は『中学野球』から出た子たちを集めて、育てて、仕上げていく。レギュラー含めて2番手の層もどうしても薄くなるから、2年かけて育て上げる、みたいなところがあると思います。その中で、上で戦っているので、大したものだと。優勝争いにはいつも関わってきていますからね」


──『池田屋』で、ラーメンを本格的に始めたきっかけを教えてください。
「もともとここは、谷津遊園があった頃の門前町なのですが、昔の『大食堂』って、ラーメンもオムライスもいろいろ出してたじゃないですか。そういうところから始まっています」

 

──『食堂の池田屋』が原点なんですね。
「色々、試行錯誤しました。私が法政大学に入った年に父が亡くなっちゃって。大学を辞めて帰ってきて、まずパブを始めたんです。10年以上続けましたね。それから『池田屋を残さなきゃいけない』と思って、定食屋をやったり、そばをやったり、2階で宴会を受けたり」

 

──そこから、今の『新潟ラーメン』へ?

「そうですね。私がずっと好きで通っていた『蓬莱軒(ほうらいけん)』という店が新検見川にあったんです。そこの夫婦が『これで辞める』と。『この味は残したい』と思って、手ほどきを受けて、味を引き継ぐことになりました。だから、この店の1階はラーメン一本にしたんです。ラーメン一本になって、もう5年くらいになりますかね。正式オープンは6月くらいだったと思います」

 

──店をもっと宣伝して…という考えは?

「いや、年寄りが踏ん張ってやってるだけなんで(笑)。宣伝は、あんまりしなくていいと思ってるんです」

 

──今後、池田屋として『やっていきたいこと』を教えてください。

「ラーメンを作るのが好きなんです。引き継いだ味をそのまま、っていうだけじゃ駄目だと思うので、今でも少しずつ改良しています。それを突き詰めていきたい。『新潟ラーメン』限らず、地元の食材を使ったものとか、そういうアレンジもできたらと思っています。今、千葉のしょうゆ屋の方ともコンタクトを取っていて、しょうゆを確認してタレを変えてみようか、とか。そういうチャレンジはしたいです」

 

──地元の味が、ラーメンにつながっていくのは面白いですね。
「そうですね。地元のものをうまく使えたらと思います」

谷津商店街

──習志野の好きなところは、どんなところでしょう。

「やっぱり住みやすいですよね。災害も少ない。昔、私が消防団長もやってたときも火事って数えるほどしかなかった。水が出る(浸水する)とか、そういうこともあまりない。住みやすい街だと思います」

 

──谷津商店会の理事として池田さんが関わってきたことを教えてください。

「そうですね。商店街の理事を務めていたのは20年くらい前ですが、その時に立ち上げたイベントが、いまだに続いています。あと最後に辞める時には路面も一回リニューアルして、老朽化してきたところをもう一回やり替えて、それで辞めさせてもらいました」

 

──商店街の「ジャカランダ」も印象的です。池田さんの提案だったということですが。

「はい。ジャカランダは、咲くと観光の名所になるって話で。『なかなか咲かない』とも言われてたけど、それならちょっとかけてみようかと。ロータリーの寄付金で2011(平成23年)に植樹しました」

ジャカランダの木。世界三大花木の一つで、5~6月にベル型の青紫色の花を樹木全体に咲かせ、その様子は「紫の桜」とも形容される。

──最後に、習志野のこれからへの期待を聞かせてください。

「直近で言えば、JR津田沼駅の駅前開発でしょうね。うまくやってもらいたいです。市長も一生懸命やっていらっしゃるので、開発もうまくいくよう願っています」

 

──読者の皆さんへメッセージをお願いします。

「大げさなことはないですが、習志野全体を応援してもらえたらありがたい。後は、うちの力作のラーメンを食べに来てくれたら(笑)。『蓬莱軒』のお薦めは「淡口醤油(しょうゆ)ラーメン」ですが、オリジナル「生姜醤油(しょうゆ)ラーメン」も作ったので、ぜひ。そして、ジャカランダが咲いたら、ぜひ見に来てほしいですね」

 

池田屋 習志野市谷津4-4-13
営業時間:11時~22時(ランチタイム11時~14時、ディナータイム17時~22時)
不定休
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