習志野市在住の映画監督、相馬雄太さんの短編映画「ぼくときみの小さな勇気」が、1月14日に開催された難病克服支援「第2回MBT映画祭」で優秀作品賞を受賞した。
相馬さんは俳優だったころ、撮影の現場に立ち会う中で「自分でカメラを向ける側になりたい」と思い映画監督に転身した。現在はヤングケアラーや2分の1成人式など「子どもと社会問題」をテーマに映画を製作している。
初作品の「ぼくときみの小さな勇気」は吃音と学習障がいディスレクシアがテーマの作品。吃音(きつおん)に悩む小学5年生の信ニと唯一の友達でディスレクシアを抱えている啓介。2人は支え合い生きていたが、啓介の転校が決まってしまう。学校生活の中で子どもたちの生きづらさや友情を描いている。最後のシーンは同映画祭でも高く評価されたという。相馬さんは「マイノリティーな人々が抱える生きづらさを少しでも知ってもらえたら」と話す。同作品は9月に開催された「STARDUST DIRECTORS film fes2022」でもグランプリを受賞するなど、多くの国内映画祭で入賞を果たしている。
相馬さんは「これからもぶれずに子どもと社会問題をテーマにした映画を製作したい。習志野市をオールロケ地とした映画を製作し、映画賞で賞を取ることで習志野のブランディング活動に少しでも貢献できたら」と意気込みを見せる。
「ぼくときみの小さな勇気」はユーチューブで期間限定公開している。