学ぶ・知る

新春のライスボウル、オービックシーガルズ惜敗もXプレミア開幕へ始動

試合後あいさつする坊農賢吾主将(背番号4)(撮影=相川晋一郎)

試合後あいさつする坊農賢吾主将(背番号4)(撮影=相川晋一郎)

  • 0

  •  

 アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」が1月3日、東京ドームで開催され、習志野市を拠点に活動するオービックシーガルズ(以下、シーガルズ)がパナソニックインパルス(以下、インパルス)と対戦した。

激戦を終え来場者に一礼するオービックシーガルズ

[広告]

 2万214人の観衆が見守る中、試合は両チームのディフェンスが主導権を握る「守備の戦い」となった。第1クオーター、インパルスがフィールドゴールで先制し3-0とリード。シーガルズの攻撃陣は持ち前のパスオフェンスを展開しようとするも、インパルスの鉄壁のディフェンスに阻まれる展開が続いた。第2クオーターで、シーガルズがついにタッチダウンを決め7-3と逆転。

 第3クオーターにインパルスがフィールドゴールを決めて7-6と1点差に詰め寄ると、第4クオーターにも3点を追加。9-7とリードを奪い返した。残り時間わずか、シーガルズは逆転を狙って攻撃を仕かけたが、インパルスのディフェンスの粘り強い守備の前に得点には至らず、9-7のままタイムアップとなった。

 会場ではハーフタイムに家入レオさんのミニライブが行われ、正月恒例の決勝を盛り上げた。スタンドには習志野市民をはじめ、家族連れや企業関係者の姿も目立ち、フィールドゴールが勝敗を分ける緊迫した攻防に、随所で大きなどよめきが起きた。

 試合後、Xリーグアンバサダーの姫子さんは「アンバサダーなのでどちらにも肩入れはしていなかったが、ロースコアで非常に面白いゲームだった。もともと言われていた通り、シーガルズはパスが武器、インパルスは守備が強い。今日はインパルスの守備が、より強かったかと思う。日本一にふさわしい良いゲームだった」と振り返った。

 シーガルズの塚田昌克ヘッドコーチは、会見で、「選手たちは最後まで戦い抜いてくれた。この結果は相手の強さもあるが、自分たちの弱さの表れでもある。この悔しさを糧に、新シーズンに向けて再スタートしたい」と意気込みを見せた。習志野市民へのメッセージを求められると、「習志野の皆さんには本当に温かい声援を頂いてきた。今日は期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいだが、必ず来シーズンは良い結果を持ち帰りたい。これからも変わらぬ応援をお願いしたい」と感謝と決意を示した。

 ライスボウルに先立ち、日本社会人アメリカンフットボール協会の並河研理事長が記者会見を開き、2026年シーズンに始まる新リーグ制度「Xプレミア」の概要を発表した。

 Xプレミアは、ライセンス制度を導入した新たな最上位カンファレンスで、シーガルズを含む11チームが参加する。各チームは事業規模2億円以上、プロコーチ・プロ選手の雇用、平均観客動員1500人以上、ジュニアチームの設立などの条件を満たす必要がある。

 並河理事長は「Xリーグは1996(平成9)年の創設から30年かけて、ようやくここまで来た。これまでの『参戦型』から『観戦型』へ意識改革を進め、感動とビジネスを両立させる。10年後には『日本のアメフトはこんなに面白い』と言われるリーグにしたい」と展望を語った。

 2026年シーズンは5月3日に東京ドームで開幕する。11チーム総当たりのリーグ戦10試合を行い、上位6チームがプレーオフに進出。決勝は2027年1月3日に予定。総当たり戦により、戦力が拮抗(きっこう)したチーム同士の好カードがシーズンを通して見られることになる。

 姫子さんは「今シーズンは、前半は順位が離れたチーム同士の対戦が多かったが、後半は戦力差のない好ゲームが増えた。総当たり制になれば、5月の開幕からシーズンを通して面白い試合が見られるようになる」と期待を寄せる。

 東京ドームのほか、パナソニックスタジアムや横浜スタジアムなど大規模会場での開催も予定しており、「エンターテインメント性の向上」も目指すという。

 並河理事長は「ホームタウンとの共生も重視している。シーガルズは習志野市と連携し、地域に根差した活動を展開してほしい」とコメントし、地域密着型のチーム運営を求めた。習志野市は既にシーガルズとの連携を深めており、ジュニア世代の育成や地域イベントに積極的に参加するなど、Xプレミアが目指す「理想的なホームタウンモデル」の一つとして期待される。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース