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習志野の海を守る会、茜浜の定例清掃が50回の節目 9月は記念清掃も

清掃後に拾ったゴミと定例の集合写真

清掃後に拾ったゴミと定例の集合写真

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 習志野の茜浜で8月18日、定例清掃活動が行われた。主催は「習志野の海を守る会」(NPO法人「さざなみ」)。2020年に活動を始め、今回で50回の節目を迎えた。

習志野の海を守る会、茜浜の定例清掃が50回の節目 9月は記念清掃も

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 同NPO代表の島田拓さんは「習志野市全ての護岸が直立式かテトラポットになっている。かろうじて私が子どもの頃に降りて遊んでいた谷津干潟も現在は管理され、遠くから眺めるのみで、自由に水辺にたたずむことさえできない。当市の海辺・水辺には先人たちの活動の歴史がある。それを知る最後の世代が自分たち。習志野は砂浜・自然護岸のない街ではなく、砂浜・自然護岸を失った街」と話す。失われた海辺を再生するという大きな夢を根底に同会を設立し、活動を続けているという。

 「この活動は、環境保全のみならず、人目の少ない港湾地域を市民が毎月清掃することにより、地域の安全、治安の向上につながる」とも。

 今回の清掃では、30リットルのゴミ袋約30袋、その他タイヤ・ヘルメット・ビールケースなどプラスチックの箱などを回収した。初めて清掃活動に参加した秋山貴子さんは「公園側を清掃したが、思いのほか吸い殻が多く驚いた。街路樹の植え込みに人為的に捨てられた袋ゴミを見つけ、ゴミを捨てる人の心理面も考えさせられた。茜浜は子どもとよく散歩をした思い入れのある場所。こうして地域に貢献できてうれしい」と話していた。

 茜浜定例清掃活動は毎月第3日曜の9時30分~10時30分をめどに行っている。次回(9月15日)は活動継続50回を記念した特別清掃とし、範囲を千葉方面と船橋方面に広げて行う予定。準備や予約は不要で、誰でも自由に参加できる。集合場所として、茜浜海浜公園から徒歩5分ほどの場所に目印の横断幕を掲げる。希望に応じてボランティア活動証明書も発行する。

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