習志野の台湾茶・古樹茶専門店「圓心茶荘(えんしんちゃそう)」(習志野市大久保1)が12月2日で1周年を迎える。
台湾の「圓心茶荘」のリンメイファさんの下で修業した店主の朝生純子さんが開いた同店。店に入ると最初に「本日の試飲」茶が提供され、メニューと瓶詰めの茶葉の香りを嗅いで注文する。茶葉は台湾茶・古樹(こじゅ)茶を使い、合計15種類の茶葉を用意。台湾で家族や仲間が集まった時の作法の机の上で湯をかけ流していれる「工夫茶」で提供する。
茶のメニューは、開店当初から用意する「蜜香烏龍茶(ミーシャンウーロンチャ)・軽焙煎(ばいせん)」(1,180円)、「福壽山(フーソーサン)」(1,280円)などの台湾ウーロン茶、「日月潭紅玉紅茶(ニチゲツタンホンユイコウチャ)」(1,130円)などの台湾紅茶、雲南古樹茶の工夫茶「象明芽(シャンミンヤー)2006年」(1,980円)がある。この1年でフードメニューを追加し、太郎飯店(実籾2)の「肉包(ろうぱお)」、台湾の店から教えてもらったタレで提供する「水餃子」、タレとゆずこしょうで食べるシューマイ(以上480円)がある。横浜の中華街のシューマイを食べた時、「これはお茶に合う」と思い追加したという。
1周年当日の2日は「サイレントキャンドルナイトティーパーティー~蝋燭(ろうそく)夜茶会~」を開催。1人参加限定で会話禁止、ろうそくの光の中、静寂と茶を楽しむ。同イベントについて、朝生さんは「夜の暗闇の中、湯を沸かす火の揺らめきや、やかんから立ち上る蒸気のシュッシュという音の中、茶に向き合い、湯気に向き合い、静かにお茶をいただくことで、明日からの活力にしていただければ」と話す。
1周年については、「最近では県外から来る方も増えて、少しずつ工夫茶が知られてきた。作法があるので構えてしまう方もいるかもしれないが、台湾茶は本当に自由なもの。店名の『圓心』の通り、丸い心で茶や空間を楽しみ、心がほころんでいく様子を見ると私もうれしくなる。一人でも多くの方に体験してほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は、平日=10時30分~20時30分、土曜・日曜・祝日=11時~19時。月曜・火曜定休。