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菊田神社で「新京成線の御朱印」 象徴的なピンクの車両が印に

3月に頒布している新京成電鉄の御朱印

3月に頒布している新京成電鉄の御朱印

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 菊田神社は、現在の津田沼地区に当たる旧久々田村の産土(うぶすな)神で、「久々田大明神」と称され800年代から現在まで1200年以上の歴史があるといわれている。御祭神は大己貴大神(おおあなむちのおおかみ)、藤原時平命。創建時、同社の周辺は海で、境内は小さい島の上にあったといい、1180年に流罪になった藤原師経・藤原師長が島に上陸したことから、祖先の藤原時平を祭るようになったという言い伝えがある。参道のこま犬は、その表情から「アイーンこま犬」とも呼ばれ、御朱印の印でもデフォルメ化されて登場するなど、親しまれている。

2月に頒布した新京成電鉄の御朱印は、車窓からのぞく「アイーンこま犬」も。

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 今回、御朱印の絵柄となっている新京成線は、1947(昭和22)年に新津田沼駅~薬円台駅間のみで開業した電鉄。以来78年間、新津田沼駅~松戸駅間の26.5キロを走行してきた。今年4月に京成電鉄と合併し、名称は京成電鉄松戸線に変更となる。車体も、ピンクの車両から青と赤が基調の京成本線様式に塗り替えられる予定で、菊田神社周辺や津田沼地域を横断する線路を走るピンクと白の車両は、いずれ姿を消すことになる。

 同社はこれまでにも新京成線の寺社巡りスタンプラリー拠点として御朱印を頒布していたが、今回京成電鉄への吸収合併ということもあり、「78周年」という印や、全部で4つの現役車両を模した印などを配す。

 御朱印を求めて参拝に訪れた20代女性は「いろいろな場所の御朱印を集めているが、菊田神社の御朱印は特に色がきれいで、記憶にずっと残り続ける宝物になっている。津田沼を歩けば当たり前の風景になっていた新京成電鉄のピンク色の車両を見られなくなるのは寂しいが、御朱印という形で残しておけるので、うれしい」と話す。

 頒布は3月いっぱいを予定。

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