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複合型地域拠点「実籾パークサイド」開設 オープニングイベントも

社会福祉法人福祉楽団の事業部長・藤堂智典さん(左)と飯田大輔理事長(右)

社会福祉法人福祉楽団の事業部長・藤堂智典さん(左)と飯田大輔理事長(右)

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 複合型地域拠点「実籾パークサイド」(習志野市実籾本郷)が竣工し、2月28日~3月2日、内覧会とオープニングイベントが開催された。

実籾パークサイドハウス

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 社会福祉法人「福祉楽団」が運営する同拠点。「実籾パークサイドハウス」と「実籾パークサイドテラス」で構成され、総工費は約17億5,000万円。

 実籾パークサイドハウスは、児童養護施設(定員36人)、一時保護所(同6人)、子どものショートステイ(同6人)、児童家庭支援センターから成り、実籾パークサイドテラスは、認知症対応型共同生活介護(18床)、看護小規模多機能型居宅介護(定員29人)、放課後等デイサービス(同10人)、就労継続支援B型(同20人)から成る。施設には塀やフェンスはなく、一つの街に見立てて造られており、敷地内は近隣住民が自由に通り抜けできる。

 子どもが暮らす家は、1つの家に6人が住む形になっており、全室個室。木材メインで造られた家に開放的な窓を備え、食事や休息が取れる部屋、風呂など、「生活を整えやすい工夫を施している」という。

 3月1日に行われた一般向け内覧会、オープニングイベントでは、施設内のバスケットコート「キントーンバスケットコート」で県立実籾高校対市立習志野高校がこけら落としの試合を行い、東側に隣接した実籾高校が先制し拍手が上がった。試合が行われたキントーンバスケットコートは一般にも開放し、誰でも使えるようにする。餅つきやトークイベントも行った。

 同法人の飯田大輔理事長は「高齢者の臨終と子どもの育ち、それぞれが自然なことなのに、高齢者支援、子どもの支援がそれぞれの空間になっているのが不自然なことだと考えていた。自然なことがクロスする場所、仕掛けを意図的に作った。個の領域を保ちつつ、ドアを半開きにしているイメージ。実際は、ここに住む人、足を運ぶ人がつながっていき、新たなソーシャルキャピタルがつくられていくことが目的」と話す。

 実籾パークサイドテラス・ケアサービスワーカー兼相談援助担当の奥住比沙子さんは「人が老いていく過程というものを当たり前のものとして捉えてほしい。もちろん、怖いな、悲しいな、という思いもあっていい。もし、近くにおじいさん、おばあさんが住んでいたとしたら、きっと同じ体験をしていたはずだが、そうではない子どもたちもいるので」と期待を込める。

 3月3日には、ハウス、テラス共に入居が始まった。

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