
習志野市出身のオートレース選手、佐藤励選手(川口オートレース場所属)が6月17日、宮本泰介習志野市長のもとへ優勝報告に訪れ、自身の軌跡とオートレースへの思いを語った。
「SG第44回オールスターオートレース」優勝時のガッツポーズ
今年4月に行われた「SG第44回オールスターオートレース」で史上初のSG優勝戦初出場からの6連勝による完全優勝という快挙を達成した佐藤選手。幼少期からレーシングカートに打ち込み、19歳の頃に父に連れられ川口オートレース場でレースを観戦した際、その迫力に「感動して、これだと思った」ことがきっかけとなり、プロの道へ進んだという。
2021年12月のデビュー以来、3連勝を達成するなど数々の最速記録を塗り替えて、わずか10カ月でグレードレースでの優勝を果たし、その才能が注目されてきた。佐藤選手はこの優勝を「目標の一つ」と振り返り、今後は「全日本選抜、グランプリ、日本選手権を含むSG5大レース全てを制覇する『グランドスラム』を目指したい」と宣言した。
オートレースの魅力を問われると、「公営競技の中で最速のスポーツであり、アスファルトの熱やガソリンが焼ける匂い、そして爆音のマフラーが織りなす迫力が最大の魅力」と話した。
「特に接近戦の面白さは映像では伝わりきらない。ぜひ全国に5つあるオートレース場に足を運んで生の音と振動を経験してほしい」と呼びかける。宮本市長も「オートレースの投票金は最終的に公共施設や福祉に活用され社会貢献性にも大きく役立っている」と説明した。
佐藤選手は、優勝報告に同席した佐久間健光選手(伊勢崎オートレース場所属)と共に習志野市教育振興基金への寄付を行い、「今後もオートレースの発展と、生まれ育った習志野の発展に貢献していきたい」と話し、地域貢献への意気込みを見せた。