海浜公園(習志野市芝園3)に臨む茜浜の海で、寝ぐらに帰るカワウの大群を見ることもでき、1月~2月ごろまで見られる冬鳥も集まっている。
スズガモの群れ 寒空の下、にぎやかな鳥を観察することができる
近辺にはパークゴルフ場やごみ処理施設などもあるが、波が比較的穏やかで、菊田川の河口が近いためエサとなる魚や海藻が多く、鳥が集まる。朝方はスズガモの大群が集まり、夕方には園内や海辺に冬の鳥が羽を休めに来る。
鳥類を研究し、イラストレーターとして活動する箕輪義隆さんは「1~2月ごろに見られる代表的な鳥では、スズガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、コガモ、ホシハジロ、カンムリカイツブリ、オオバン、イソヒヨドリなどを見ることができ、数は多くないがクロガモ、アカエリカイツブリがよく見られるのは茜浜の特徴」と話す。
園内で見たスズガモについて、「千葉市野鳥の会 千葉県生物多様化センター調査団員」の湯浅公洋さんは、「スズガモは、ユーラシア大陸などから冬鳥として日本に飛来するカモの中では最も数が多く、全国に飛来するが、特に東京湾などに多く飛来する。一部は海に比較的近い公園の池や河川など淡水域で見られることもある。名前の由来は飛んだときの羽音が鈴の音に近いからと言われている。岸近くに来ることもあり、他のカモの羽音との違いを聞いてみるのも面白い」と話す。同園で見かけたミヤコドリについては、「ミヤコドリは、海浜公園の隣が砂浜なのでこちらにいることが多いが、カラスやカモメに貝を横取りされそうな時など、海浜公園に避難してくることが、よくある」とも。