自転車移動型スタイルで焼き芋のつぼをリヤカーに載せて販売する、つぼ焼き芋専門店「いも食うっぺ」が1月28日、営業を始めた。初日は京成線実籾駅前北口ロータリーで営業し、用意した約90本の芋が完売した。
つぼ焼き芋は炭の熱とつぼからの遠赤外線でじっくりと蒸し焼きにするのが特徴。芋1本に対して約2時間かけ、「程よい甘さ」で焼き上げるという。石焼き芋に比べると焦げることも少なく、中まで均等に火を通すこともできる。
千葉県産の芋や炭を使い、「その時においしい芋を選ぶなど材料にこだわる」という店主の久保一峰さん。今後は、きな粉やバター、塩などのトッピングも提供する。
久保さんは「初めてつぼ焼き芋を食べたときにおいしかったので、販売を始めた。認知症だった祖母が芋を食べたいと話していて、自転車移動販売なら老人ホームでも配れると思い、この形になった」と話す。実籾で販売を始めたことについては、「地域密着型で地元に貢献したい。実籾駅周辺はスイーツなどの嗜好(しこう)品を販売している店が少なく、ブームになっているつぼ焼き芋を、都内に行かなくても近所で食べられるようにしたい」と話す。
2月中旬以降は、大久保駅周辺や千葉県八千代市の八千代台駅周辺でも販売予定。久保さんは「スタッフが集まれば、学校や出勤前の朝にも販売を始めたい」と意気込みを見せる。
実籾駅前での営業は火曜15時~(売り切れ次第終了)。価格は、S=300円、M=500円。1日限定50本。