習志野・大久保商店街で100年続いた大和屋書店が閉店し、5月10日、新しい店主の下で「noma books(ノマブックス)」(習志野市大久保3)として生まれ変わった。
経営するのは、これまで飲食業を中心に中小企業の事業支援を手がけているティップトップマーケティング(東京都江東区)。社長の馬渡あかねさんは「支援を行っていく中で、自分でも事業をしてみようと思うようになった。その時に大和屋書店のM&Aの募集を見かけて、縁につながった」と話す。馬渡さんは小学校の卒業文集に「本屋さんになりたい」と書いていたそうで、それがかなったことになるという。
30坪の店内には6000冊の本があり、店の前を通る学生や本好きの人に向け、定期的にテーマ別のセレクトを行う。本棚の間にソファなどの椅子20席があり、店内でコーヒーやスープなどをオーダーできる。17時以降はビールも提供(2杯まで)。「立ち読みを嫌がる店もあると聞くが、お茶を飲みながらゆったりと読んでから選んでほしい。自分の部屋にいるように過ごしてほしい」という。
商店街には他に書店がなく、準備中には近隣の人から「引き継いでくれてありがとう」と言われたという。「100年続いた書店の後にすぐつぶれる訳にはいかない。近所の方のためにも、しっかり続けていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は、平日=10時~21時、土曜・日曜・祝日=11時~20時。