「日本ユース珠算選手権大会アンダー15」で習志野市立第一中学校3年の深谷柚衣さんが優勝したことを受け、6月29日、習志野市役所で表彰式が行われた。
「日本ユース珠算選手権大会アンダー15」は4月23日に大阪で開催された、小学生から高校生までのそろばん日本一を決める大会で、全国から500人が出場した。
個人総合競技はかけ算、割り算、見取り算など6種目で、問題が進むにつれ制限時間が短くなるルールの中で計算の精度を競うもの。深谷さんは最高点の2425点を獲得し、千葉県で4人目、習志野市としては初となる優勝を飾った。
当日は、教育文化振興基金市長賞と教育委員会顕彰の授与式が行われ、深谷さんと深谷さんが通う小倉珠算学院の小倉義明学院長、第一中学校の天田正弘校長が出席し、表彰状とトロフィーの授与と記念品が贈られた。
表彰を受け、深谷さんは「この度は、このような賞を頂き、とてもうれしい。私は幼稚園年中の頃にそろばんを始めて今年で10年目だが、ここまで続けられたのは、家族の協力とそろばん教室の先生、いつも一緒に練習してくれる仲間、応援してくれる友達のおかげ。心から感謝している。私にとってそろばんは人生を変えてくれたもので、今回優勝できたことは大きな自信になった。以前、大会で結果が出せず、そろばんを続けるべきか悩んだ時期があった。今後もこのような壁にぶつかるかもしれないが、今日の素晴らしい時間を思い出し自信につなげていきたい。これからも向上心を持って頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
宮本泰介市長は「深谷さんの活躍は、深谷さんが思っている以上に習志野市全体に大きなインパクト、そして良い影響を及ぼしている。本当に習志野市の誇りす。深谷さんの夢に向かって、今後も支援、協力したい」とエールを送った。
小倉学院長は「うれしいというよりも、最初はびっくりした。一昨年8位、昨年5位と上がってきたので、今年はもうちょっと上に行けるのかなと思っていて迎えた発表が、20位からカウントダウンで呼ばれていく中、5位で呼ばれず、4位でも呼ばれず、3位も呼ばれず、2位も呼ばれなかったので、これは深谷さんがよほど緊張したか、しくじったかと思ったら1位で驚いた。本当に感動した」と喜びの声を上げた。