台風13号の影響で延期となった「親子稲刈りの会」が9月16日、実籾本郷公園(習志野市実籾2)に隣接する田んぼ「ほたる野」で開催された。
主催はNORAの会。昨年、同所内のハス田を整備し古代ハスの種をまき、7月に花を咲かせるなど、同所の景観や里山の自然環境を守るほか、「より多くの方に知ってもらい、足を運んでもらうための取り組みを行っている」という。
同イベントは9月9日に開催予定だったが、台風13号の影響で大雨により田んぼが冠水。深いところでは30センチの雨水がたまり、同会会員がポンプを持ち込み、排水作業を行った。作業は丸一日を要した。
幸いにも稲穂が水に浸かることはなく、作物への影響は最小限で済んだ。会長の吉井さんは「一部ぬかるみはあるものの、本日開催することができたのは会員の努力のおかげ」と目を細める。当日は会員20人が運営をサポート。稲刈りをする親子と交流する姿が見られた。
2部制で総勢110人の親子が参加、ほとんどは5月に開いた田植え会にも参加している。「自分たちが植えた苗を稲刈りができる、この日を楽しみにしていた。延期になったが無事に開催され、参加することができて良かった」と話していた。
同会の楽しみは「四季を感じながら体を動かすこと、季節ごとにこうして近隣住民の方と交流を持てること」だという。吉井さん自ら、参加者に稲刈り用のこぎり鎌の使い方や稲刈りのポイントを詳しく説明する様子も見られた。