織戸菜園(習志野市鷺沼4)の最後の「ひまわり回廊」を撮影した「ひまわり回廊写真展」が11月27日、新津田沼駅直結の商業施設「mina(ミーナ)」(津田沼1)4階の展示スペースで始まった。
ひまわり回廊は同園が7月ごろ、迷路として植えた「ひまわりを回廊」を一般開放していたもので、2021年から3年にわたり開催してきたが、鷺沼特定土地区画整理事業により今年で最後となった。
写真を撮影した佐野敏昭さんは「織戸さんの『ひまわり回廊』は3年前、地域の情報で知り、毎年撮り続けてきたが、今年は最後になると聞き、『種まきから刈り取りまで、撮影させてほしい』と織戸さんにお願いした」と話す。
「たくさん撮影したが、特に印象に残ったのは、『ひまわり回廊に集う人たちの写真を撮りたい』と妻のSNSから発信し、皆さんの集合写真を撮らせてもらったこと、何よりもヒマワリを愛する織戸家ファミリーと時間を共にできたこと。ミレーの有名な絵画に『種をまく人』があり、ゴッホも種をまく人の絵を描いており、オマージュとして写真にしたかったので、織戸さんに協力してもらった。通常写真を油絵の額に入れることはないが、今回の展示でやってみた」とも。
今年が最後となった「ひまわり回廊」について、佐野さんは「種から始まり枯れていく過程はまるで人生のよう。生まれたばかりの幼い子が成長して青春を迎え、やがて老いていく姿に生命の起源を感じる。太陽の日差しを浴びるヒマワリも、沈む夕陽に染まるヒマワリも、その表情はとても豊か。すてきな出合いを経験させてもらった。花の中でもヒマワリが好きだという人は多いと思うが、ここには今までと少し違うヒマワリが待っている。買い物のついでに合いにきてほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~21時。12月15日まで。