創業119年目を迎える習志野の老舗酒販店「張替酒店」(習志野市大久保1)が7月3日、移転リニューアルオープンした。
1905(明治38)年、習志野市大久保1丁目の御成街道沿いに初代店主・張替一郎さんが創業した同店。当時は1901(明治34)年に創設された日本初の騎兵旅団の第一騎兵旅団司令部(=現市民プラザ大久保八幡公園)や騎兵第13連隊(=現東邦大学)、騎兵第13連隊(=現日大生産工学部)、第15連隊(=現東邦中学、高校)、第16連隊(=現習志野の森)、陸軍衛星病院(=現済生会病院)の近くにあり、陸軍と深い関わりがあったという。最近では建物の歴史的価値から不定期に見学会を開き、日本各地から見学者が集まり、宮本泰介習志野市長が見学に訪れたり、小学校の課外授業で使われたりしていた。
今回、京成大久保駅から徒歩3分の場所に移転し、店主が選んだ日本酒や焼酎ワインなどを販売している。店内は白を基調にした内装に、旧店舗にあった棚や金庫をインテリアや酒棚として使っており、昔ながらの同店の雰囲気を新店でも受け継ぐ。木曜・日曜は角打ちも楽しめるようにする。
店主の張替正信さんは「移転するので前の店では使ってなかった、昔から伝わる棚などをこちらで使ってみた。天井が高くなり開放感が出た。冷蔵庫もこれを機に新しくした。開店日を迎え、たくさんの方から祝いの言葉や祝花を頂き、地域の皆さんに気にかけてもらっていると実感している。前よりも駅に近くなった当店を、より一層よろしくお願いできれば」と呼びかける。
営業時間は9時30分~20時(日曜は19時30分まで)。火曜定休。