習志野市美術会が主催する「第31回 習志野市美術展覧会(以下、市展)」が、9月19日~22日と26日~29日の2期にわたって開催された。
1993(平成5)年に初めて開催された市展は今年で31回目。19日~22日は洋画・日本画・彫刻を展示し、26日~29日は工芸・写真・書を展示。合わせて6部門277点の作品が集まった。部門ごとに賞を設け、それぞれ作者匿名で審査している。
「洋画の部」の審査を担当した習志野市芸術文化協会の中谷時男会長は「今年は初めて受賞する方が多かった年。個性豊かで幅広い絵画が並び、見応えある市展になった。建て替えが決まっているモリシアホールでの開催は今年が最後。来年は習志野市本庁舎1階での開催を予定しているが、やはり寂しい気持ちもある」と振り返る。
市内で陶芸作家として活躍する林寧彦さんは「実は第1回の市展にも作品を出していたが、まだ陶芸を始めて半年くらいの頃だった」と懐かしむ。現在は習志野市内に3つの窯を構え、陶芸教室も開いている。「今回は少し作品数が少なかった。もっと若い人たちにも陶芸の楽しさを伝えていきたい」と意気込む。
林さんと共に「工芸の部」の審査員を務める許斐章高(高=はしごだか)さんは、審査員歴10年以上。「自由な作品が多いのが市展の魅力。興味を持ったら、ぜひ公民館の陶芸教室から始めてみてほしい」と呼びかける。