習志野市唯一のパトランナー松岡正幸さんが活動を続けて6年目の今年10月、2人目のパトランナー・長島一博さんが誕生した。
長島さんは元々スポーツ好きでテニスやマラソンに親しんできたが、2019(平成31)年に体調を崩し、スポーツから遠ざかっていた。その後、健康のためにウオーキングを始めようと思っていた矢先、松岡さんが実籾小学校(習志野市実籾)の井上校長と写っている写真をネット記事で見つけ、パトランナーの取り組みを知った。
長島さんは「子どもが実籾小学校に通っており、地域の皆さんに助けられているので、何か恩返しができないかと考えていた。ダイエットを兼ねて運動したいと思っていたので、記事を見た翌日にはパトランに申し込み、近所の友人にもパトランになることを宣言した。まだランまでいかないが、赤いTシャツを着てウオーキングを始めて2週間。毎日継続している」話す。
松岡さんは、長島さんのお披露目も兼ねて11月6日に習志野で初の「パトランデー」を企画。主催の松岡さんをはじめ、竹内正彦さん(東京都江東区)、岳伸幸さん(松戸市)、六川光史さん(八千代市)のパトランナーが集結。合わせて5人で実籾駅を出発し、大原神社、実籾小学校、習志野高校、実籾交番経由で実籾駅へ戻る約40分のコースをパトランした。パトラン終了後、長島さんは「パトランを始めて2週間、松岡さんの計らいで5人のメンバーとパトランできてとてもうれしい」と話す。
松戸市から参加した岳さんは「初めて実籾の街を走ったが、とてもきれいな街。お祝いのつもりで気軽に参加したが、5人のメンバーと走ることができ、犯罪の抑止にもつながったのでは。マラソンをしている人が多い街なので、啓発していくことでパトラン人口が増えればと思う」と期待を込める。
八千代市から参加した六川さんは「普段は一人で活動しているので、複数で走ることができ楽しかった。一人だと警戒されやすい声がけ活動も、複数人だと安心してでき、皆さんが返事をしてくれた。声がけは、犯罪が増えている今の時代に、抑止として有効な手段だと改めて感じた」と振り返る。