
習志野の袖ケ浦の「甘味処 天風堂」(習志野市袖ケ浦3)が3月1日で1周年を迎えた。
同店は、就労継続支援B型事業所の認定を受けた就労支援を行う福祉事業所「天風堂」が営むカフェ。就労継続支援B型とは、雇用契約を結ばない障害福祉サービスの一つで、障害のある人や一般的な就労が困難な人の社会参加をサポートする制度。
同店について、社長の廣岡聖二さんは「地域の住民と近い距離で温かく居心地の良い空間を提供することを目指し、福祉事務所の看板は掲げずカフェとして運営している」という。
店の「お薦め」は利用者が手作りする「花絞りのおはぎ」(550円)で模す花は月替わりで用意。このおはぎを作る技術を開店時から1年間練習して習得した利用者もいるという。このほか「日替わりランチ」(880円)、「たぬきうどん」(550円)、「鍋焼きうどん」(1,100円)、「釜めし」(1,320円=要予約)の食事メニュー、「コーヒー」(330円)、「抹茶ラテ」「クリームソーダ」(以上440円)などのドリンクメニュー、「クリームあんみつ」(770円)、「天風堂アイス」(330円)などの甘味メニューも用意する。
レジ横で販売している、がま口ポーチ、持ち手付きペットボトルケース、キーホルダー、つまみ細工などのハンドメード雑貨も利用者が作ったもので、中には「先生」として作り方を教える人もいるという。
1周年を迎えたことについて、廣岡さんは「あっという間だった。就労継続支援B型事業所として利用者が働く場所の提供と、地域の方へのカフェや食事の提供を両立させ、利用者の皆さんの長所を伸ばすために試行錯誤しながら、地域の方に応援してもらった1年だった」と振りかえる。
「調理や接客を通じて、特別な状況を持つ方が成長し、自信をもって業務に取り組む姿がここにある。利用者の皆さんが作ったおはぎや料理などを食べに、ぜひカフェに足を運んでいただき、彼らの頑張りを応援してほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は11時~15時。水曜・木曜定休。