
「平和を願う朗読会inならしの」が9月27日、「実籾コミュニティホール」(習志野市実籾5)で行われる。
戦争の悲惨さを伝え、平和の尊さを次の世代へつないでいくことを目的に続けられてきた同朗読会。今年は戦後80年の節目を意識し地域住民や学生が共に声を重ねる。戦争体験や平和をテーマとした文学作品、詩の朗読に加え、音楽も交えて構成する。
第1部では、茨木のり子「私がいちばんきれいだった時」や谷川俊太郎「生きる」をはじめ、沖縄戦記より「泥濘の道」、池上武「米軍下士官夫婦の良心」、宮城恒彦「まぼろしの敵に追われて」など、戦争の現実と向き合う作品を朗読する。
第2部では、習志野市立第四中学校放送部がスライド「ちっちゃい こえ」を披露する。さらに、大平数子の詩「慟哭」、宗田理「ある復員学生の恋」、「昭和20年夏、僕は兵だった」より「水木しげるの話」が続く。西澤實「忠さんと制服」や柚木裕子「サクラ・サクラ」も朗読する。
特別ゲストとして、習志野市在住のソプラノ歌手・一瀬美奈子さんとギタリスト・宮内賢二さんが出演。昨年亡くなった詩人・谷川俊太郎さんがベトナム戦争時に作詞した反戦歌「死んだ男の残したものは」を一瀬さんが独唱し、宮内さんがギター演奏する。
習志野朗読会「こぶし」は「戦後80年を迎え、あの忌まわしい戦争の悲劇を二度と繰り返すことのないよう、実体験の文章を語り継いでいかなければ。今年も習志野市立第四中学校の生徒が協力してくれる。若い力で素晴らしい朗読を聴かせてもらえると思う」とコメントしている。
開催時間は13時~16時(12時30分開場)。入場無料。