実籾本郷公園(習志野市実籾2)に隣接する田んぼで「中秋の名月」を迎えた9月10日、親子稲刈り会が行われ、110人の親子が参加した。密を避けるため、時間帯を2部に分けて行い、熱中症を考慮して距離を保ちながらマスクを外すことも推奨した。
今回参加した親子の多くは5月に行われた親子田植え会に参加し、手植えを体験。今回は成長した稲を鎌で手刈りし、束ねた稲を稲架(はさ)掛けするところまでを行った。今年の稲は、主催の「ほたる野を守るNORAの会」会員がスズメよけネットを張ったりするなど丁寧に育て上げたことも功を奏し、天候にも恵まれ、順調に成長したという。
コロナ禍以前は収穫した米で12月に餅つき大会を行っていたが、今年は乾燥・脱穀・もみすり・精米は同会会員が行い、「ほたる野米」として予約販売する。種類はもち米で、2キロ1,000円。今年は450キロを収穫する予定。昨年も米作りに参加した親子は「買った米が少しパサパサしていても、ほたる野米を少し混ぜて炊くだけでもちもちのおいしいご飯になる」と話す。
同会の宮入謙さんは「米作りの体験をするために遠方に出かける方も多くいるが、習志野でも体験できることを知ってほしい。NORAの会のメンバーもベテランの方が多いので、こうした昔ながらの米作りやホタルの自生地の再生活動に興味のある若い世代の方に、どんどん参加してほしい」と話す。
同所は学校田にもなっており、習志野市立大久保東小学校と屋敷小学校の5年生が稲刈り体験を予定している。