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津田沼のカフェ&バー「ペンネン・ネネム」が3月で閉店 9年間の営業に幕

「Pennen nenemU」 店内

「Pennen nenemU」 店内

 京成津田沼駅前のカフェ&バー「Pennen nenemU(ペンネン・ネネム)」(習志野市津田沼5)が3月31日で閉店する。

店内最後のライブに駆けつけた常連客たちと

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 沖縄出身の店主・相川マリコさんが、沖縄そばや「おやつ」、ドリンクを提供する同店。昨年7月までは、「フーチャンプルー定食」やパキスタンから取り寄せた香辛料で作る「チキンカレー」がランチの定番メニューだったが、米不足や価格高騰によりメニューを一部変更。8月からは、それまで週末限定だった「沖縄そば」(990円)をメインに用意していた。

 メニューボードに挟まれたマリコさんのコラム「食べてカラダと心を整える」には、季節の養生について書かれている。同店を訪れる人に「一年を通して健康に過ごしてほしい」という願いを込めている。

 夜は同じく店主で夫の宙士さんがバーを営む。旬の食材を使うつまみに、沖縄から取り寄せた泡盛やイムゲー(芋酒)をはじめとしたさまざまな種類の酒を提供する。店名の「Pennen nenemU」は、宙士さんが好きな宮沢賢治の「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」が元になっているという。

  2人は音楽好きで、店内ではアーティストを招いたライブを幾度となく開催。今月8日にはシンガー・ソングライターの上の助空五郎(うわのすけそらごろう)さんが同店での最後のライブを行い、閉店を惜しむ常連客が多数駆けつけにぎわった。

  地域を活性化させるためのイベントも積極的に企画・参加してきた。昨年は、同じ「ワイがや通り商店街」にあるセレクト雑貨店「unite(ユニテ)」(津田沼4)と共同で、菊田神社(津田沼3)での「久々田(くぐた)の市」を主催。訪れた地元客や出店者から好評で、年内に3度開催した。

  同店の常連客で、音楽イベントなどを企画するレイドバック沼辰さんは「私や妻、友人たちをはじめ、本当に多くの人に愛されてきた店。この街にそんな場所があったことを、時間がたっても忘れないよう『ZINE』にして残したい」と話す。「いつ訪れても、宙さんとマリコさんに会うと自然と心がほぐれ、肩の力を抜いて過ごせた。昨日を懐かしみ、今日を味わい、明日への希望も感じられる…そんな時間が流れる、忘れがたい場所」とも。

  開店当時について、宙士さんとマリコさんの2人は「9年前は縁もゆかりもなかったこの地で、時間を忘れ非日常を感じてもらえる場所を目指して小さな店を開いた。初めは薄汚れたガラス戸を開けて入ってくるお客さまを待つ毎日だったが、ポツリポツリと来てくれるようになった」と振り返る。

 「一人でも誰かと一緒でも、お客さまそれぞれが楽しんで、くつろいでもらえる空間を体現できていたとすればうれしい。9年という時間を共有していただいた皆さん、本当にありがとうございました。また会いましょう」と今の思いを話す。

 営業時間は、ランチ・カフェタイム=11時30分~17時、バータイム=18時~23時。3月24日~31日は休まず営業。

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