「FIRST Tech Challenge(ファースト・テック・チャレンジ)2024日本プレ大会」が12月22日、千葉工業大学津田沼キャンパス(習志野市津田沼2)で開催された。主催はNPO法人「サクラテンペスタ」。
ファースト・テック・チャレンジは通称FTCと呼ばれる、アメリカのNPO法人「FIRST(ファースト)」が運営する中学1年~高校3年を対象とした世界最大級のロボットコンテスト。全世界から7000を超えるチームが参加している。
今大会は2025年の開催ルールにのっとり模擬試合を開催。千葉工業大学「サクラテンペスタ」、韓国から「OSOF」、北海道から「ユキカゼテクノロジー」、専修大松戸中学校・高校からロボット大会初参戦となる「センマツチャレンジャーズ」の4チームが参加した。
ルールは、2チーム1グループが決められたエリア内でポイント数を競うもの。サンプルや標本などのアイテムをロボットで回収し、指定の場所へ運ぶとポイントを獲得することができる。高所のかごなど、難易度が高い場所へ運ぶと高ポイントとなる。競技時間は2分30秒で、初めの30秒はロボットによる自動操縦、その後の2分間は人の手による操縦となる。
試合はMCの解説の中で始まり、自動操縦の時間が終わったことがアナウンスされると、ロボットが今まで以上にアグレッシブに動き始め、高ポイントへアイテムを運ぶと歓声が起こった。試合後はスクリーンにすぐ結果が表示された。
併せて展示会も開催。主催のサクラテンペスタのほか「総合工学研究会」「精密ロボット工学研究会」(以上、千葉工業大学)、千葉大学、徳島のFRCチーム「Hanabi」、小・中学生による東京都板橋区の「TEAM NARIOKA」などによるロボットや活動内容を展示した。
「TEAM NARIOKA」はLEGO(レゴ)社が主催する9歳~16歳対象とした世界規模大会「FLL(ファースト・レゴ・リーグ)」に参加しているチーム。チームについて、メンバーの島秋光和(ときわ)くんは「僕はレゴが好きなので、活動の中でレゴに触ったりしたくて参加した。今年のイノベーションのテーマはサブマージだが、大原漁港や葛西臨海水族園にチームで取材するなどして、メンバーと仲を深められた」と話し、同じくメンバーの馬場奏汰くんは「自分が知らなかったことを、プロジェクトを通して自分の知識にできて、それがすごく楽しい」と活動を振り返る。