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市民プラザ大久保で「木綿で繋ぐ近代商業文化」 当時の手ぬぐいなど展示

木綿で繋ぐ近代商業文化

木綿で繋ぐ近代商業文化

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 展示企画「木綿で繋(つな)ぐ近代商業文化」が現在、市民プラザ大久保(習志野市大久保4)で開催されている。主催は習志野の歴史を語る会。

展示された手ぬぐい

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 張替酒店(大久保1)の旧店舗から大量の手ぬぐいが発見されたことや、地域の古くからの取引先が手ぬぐいを保管していたことから、大久保商店街協同組合の同会が中心となり開催が決まった。

 展示品には、とっくりや富士山の絵が描かれたものや、「ニッポンビール特約店」と記された張替酒店の手ぬぐいのほか、かつて大久保町内にあった「市角氷店」「金井屋モーターズ」「廣瀬燃料店」「渡邊酒店」などの手ぬぐいを並べる。船橋市の「石井軍四郎商店」「川守商店」、匝瑳市八日市場の「太平醸造工業」、市川市の「中村味噌(みそ)醸造所」といった市外のものや、「張替本店」表記の法被、「東京日本橋 牛肉大和煮 日比野商店」の前掛けなども展示する。

 大久保で大量の手ぬぐいが見つかったことについて、同会スタッフで郷土史家のひぐち誠さんは「かつて騎兵連隊の所在により栄えた軍隊の町・大久保商店街では、多くの取引先とのあいさつ回りで手ぬぐいが贈られ、前掛けや法被が店の広告媒体として活用されていた」と説明。展示の見どころについて、ひぐちさんは「手ぬぐい、前掛け、法被という木綿製のツールは、当時の商人と客を結びつけ、繁栄の証し。中でも、電話番号入りの貴重な手ぬぐいや、カット前の一反手ぬぐいも展示しているので、ぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかける。

 開館時間は9時~21時。第2・第4火曜休館。入館無料。3月31日まで。

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