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習志野第一中OB「タカハシキネンオーケストラ」、元顧問の喜寿祝い演奏会

新習志野公民館での練習風景

新習志野公民館での練習風景

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 習志野市立第一中学校(習志野市谷津1)オーケストラ部のOBが結成した「タカハシキネンオーケストラ」が6月7日、J:COM浦安音楽ホール(浦安市)で演奏会を開催する。

指揮を振る高橋さん

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 元顧問・高橋利幸さんの喜寿を記念して開く同演奏会。「タカハシキネンオーケストラ」のメンバーは高橋さんが顧問だった1979(昭和54)~1985(昭和60)年の卒業生が中心で、音楽大学に進学し現在もプロとして楽器演奏を続けている人や、音楽大学の教授を務めているメンバーもいるという。中には40年ぶりに楽器を出して演奏した人も。卒業後約40年が経過していることもあり、初めは連絡を取る手段もなかったが、高橋さんの70歳の祝賀会を行った際にネットワークができ、卒業生を中心に総勢60人のメンバーが集まった。

 高橋さんは、尚美高等音楽院専攻科在学時に指揮法を学び、在学時から女声合唱団のコール・メーティスを指揮していた。指揮を務めた合奏や合唱は、「ちいさい秋みつけた」などを手がけた作曲家・中田喜直さんからは「生涯忘れられぬ演奏」、週刊オンステージ新聞では「珠玉の女声合唱」と評されたこともあるという。卒業後は同校の講師を経て、第一中オーケストラ部の指揮者に就任。全国学校合奏コンクール、TBSこども音楽コンクールで合計9回の全国優勝を収めたほか、内閣総理大臣賞、文部大臣賞を受賞した。

 高橋さんは「一中のオーケストラは、当時新たに制定された市の文教住宅都市憲章を受けて、全国優勝への使命感があった。自走しやり遂げる力を身に付け、音楽の表現力を磨くために『自律、意志力、表現力』の3つを部で掲げており、今でも自分自身の戒めにしてきた」という。演奏会については、「初めは本当にできるとは夢にも思わなかったが、段々とメンバーの熱意が高まっているのを感じる。あと1カ月半で、より良いものに近づけていきたい」と話す。

 卒業生で、現在はプロバイオリニストとして東京芸術大学で教壇に立つ漆原朝子さんは「小学校で一度バイオリンを辞めた経験がある。音楽は楽しいのだと再び教えてもらった場所が、第一中のオーケストラ部だった。当時の高橋先生は厳しかったが、育てようという熱意や愛情が部員に伝わっていて、だからこそ40年たった今になっても集まることができる。その絆を感じることができて幸せ」と話す。演奏会に向けては、「数カ月かけて、できる限りの練習をして挑むコンサート。先生の喜寿祝いのコンサートは後にも先にも今回しかないので、それに向かって全力で挑めれば、何よりのお祝いになるのでは」と意気込みを見せる。

 15時開演。チケットは2,000円。予約制で150席を用意する。先着順。

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