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習高「美爆音」で知られる石津谷教諭退任 セカンドキャリアは習志野市職員

石津谷教諭に感謝を送る習志野高校吹奏楽部部員たち

石津谷教諭に感謝を送る習志野高校吹奏楽部部員たち

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 習志野市立習志野高校(以下、習高)吹奏部顧問の石津谷治法教諭が65歳を機に、3月31日で退任した。

石津谷治法さん

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 4月からは、習志野市教育委員会学務課主査として習志野市全体の音楽教育に携わる。全日本吹奏楽連盟理事長については継続する。

 石津谷さんは習志野市の教員として43年間、吹奏楽部指導に携わり40歳の時に習高に着任してから現在に至るまで約2500人以上の生徒に吹奏楽の楽しさを教えてきた。

 「習高吹奏楽部といえば『美爆音』」と、全国的に知られるようになったのも石津谷教諭の功績と評価が高い。「美爆音」について石津谷さんは「『美爆音』というフレーズは、美しく迫力があるサウンドのこと。甲子園の応援などでは始めは批判的な声もあったが、『美爆音』と呼ばれるようになってからは、そのような声も少なくなった」と振り返る。

 今後については、「少子化の中で吹奏楽の人口も減っていくと思われる。いろいろなメディアを通じて『吹奏楽が面白い、楽しい』ことをアピールしたい」と話す。「先日、日本テレビ『ZIP』で放映された東京スカパラダイスオーケストラとの共演では、コロナ禍真っただ中で演奏機会がほとんどなかった中、一生懸命演奏を続けてきた3年に出演してもらい、素晴らしい思い出が作れた。このような喜びをこれからも子どもたちのために作っていきたい」と話す。今や名物にもなっている野球応援についても「続けていきたい」とも。

 一番の思い出については、「2019年のセンバツ準優勝。頂点に立つチャンスに応援していて鳥肌がたった。後は定期演奏会。それぞれの3年の思いが強く伝わり、どれも思い出として残っている」と話す。

 そのほか、前任の新妻教諭から受け継いだ「『柔らかく、心に響く』習高サウンドの伝統を引き継ぎ、習志野市=音楽の街という存在感を全国に根付かせたい。育ててくれた習志野市に恩返しするためにも後進を育成し、小中高の交流を盛んにして全体を底上げしたい」と話し、「I LOVE NARASHINO CITY」と目を細める。

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