
習志野・屋敷郵便局(習志野市屋敷3)で5月1日、ミニトマト栽培の農家「MIMOMI FARM」のミニトマトの無人販売が始まった。
新たな取り組みとして郵便局のスペースを有償で提供し、野菜などの無人販売を始めた同局。地元で採れた野菜を、地元の農家などが郵便局内に設置された商品棚に供給し、購入する客は設置されている料金箱に代金を入れて持ち帰る無人販売方式。5月は試行期間で、ミニトマト(袋詰め)のみを1袋200円で販売する。
今回無人販売に商品を供給する「MIMOMI FARM」は実籾本郷にあるミニトマト栽培の農家。ミニトマトのほかトマト100%ジュースの製造販売なども行っている。
無人販売でありながら郵便局内で販売することで、「郵便局員の目も届き、盗難予防になることが期待できる」という。郵便局は地産地消の一助となるという目的のほか、局内で購入された地場の野菜などをゆうパックで発送するニーズにも応える。
中島佳成局長は「今後は野菜だけでなく、地域のパン店のパンや、アクセサリーなどの販売も検討していきたい。地域の人が『今日は何があるかな』と郵便局に来るのが楽しみになってくれれば」と期待を込める。
「MIMOMI FARM」代表の櫻井孝則さんは「直売所に買い物に来ない人にも地域の産直野菜を食べてもらいたいと思い、今回の取り組みに協力した。習志野にも、おいしいトマトがあることを知ってほしい。7月以降には夏野菜のキュウリやナスを販売する予定」と話す。
局員の浅野さんはこの取り組みについて「私たちも地域の方とコミュニケーションを取るきっかけになるし、会話も弾んでいいと思う」と話した。