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習志野・実籾の「E+PLACE ENGLISH&CAFE」、閉店へ

「E+PLACE ENGLISH & CAFE」 外観

「E+PLACE ENGLISH & CAFE」 外観

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 習志野・実籾にある「E+PLACE ENGLISH&CAFE」(習志野市実籾5)が5月末で閉店する。

店主の瀬戸口真弓さん

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 店主は英会話講師歴20年の瀬戸口真弓さん。店舗は、奥が英会話スクール兼レンタルスペース、手前がカフェの構造。英語で注文もできるユニークなカフェとして知られていた。

 ドリンクは、瀬戸口さんの夫のマスター・朋彦さんが手がける自家焙煎(ばいせん)コーヒーをはじめ、台湾での居住経験を生かしたタピオカミルクティーなどを提供。

 フードメニューは、オープン当初からの看板メニューであるホットサンドのほか、習志野のご当地グルメ「習志野ソーセージ」のほか、オリジナルアレンジの「ナン習志野ソーセージ」「炭焼き習志野ソーセージ」なども提供してきた。

 瀬戸口さんは、「オープンは2020年1月。新型コロナウイルスの流行とほぼ同時だったため、通常営業がどういう状態なのかも分からず、手探りでのスタートだった」と当時を振り返る。

 「E(いい)笑顔、E(いい)気分、みんな違ってみんなE(いい)」というコンセプトの下、「地域経済の活性化」をテーマに掲げ、ハンドメード作家による委託販売、近隣店舗とのコラボレーション、月1回のマルシェ開催など、地域とつながるイベントを数多く開いてきた。さらに、就労移行支援事業所の体験実習を受け入れるなど、「誰一人、とりこぼすことなく応援したい」という思いを形にしてきた。

 瀬戸口さんはカフェ営業のほか、英会話講師としての経験を踏まえ日本人の英語コンプレックスを克服するため、独自の発音矯正メソッドを開発。このメソッドに基づいて絵本教材「アルフォニックス物語」も出版している。活動の拠点が徐々に海外にも広がる一方で、原材料費の高騰による仕入価格の上昇や価格転嫁の難しさなど、カフェの営業面での課題も重なり、閉店を決断した。

 瀬戸口さんは「約6年間、店に命を懸け、共に生きたことで、たくさんの経験と学びを得た。コロナ禍でも、習志野市の方とたくさん縁を頂き、心から感謝している。イープレイスを手放すのはとても寂しいが、人生の次のステージに進むためにも必要な区切りなので、笑顔で最後の日を迎えたい」、朋彦さんは「店は閉じても、次に入る店で焙煎コーヒーを取り扱ってもらえることになっているので、引き続き楽しんでいただけたら」と、それぞれ話す。

 2023年3月から約1年間、モーニング営業やイベント企画、SNS発信を担当してきた石田紀子さんは「カフェがあったからこそ、瀬戸口さんと出会えた。同じ志を持つ瀬戸口さんと共に、多くの人の『はじめの一歩』を応援できたことは人生の宝物。今回の閉店は、瀬戸口さんが新たな道へ進むための決断でもあり、これまで多くの人を応援してきた瀬戸口さんを今度はみんなで応援したい」と話す。

 5月の営業日は17日、24日、25日、31日を予定。最終営業日は「炭焼き習志野ソーセージ」を限定数で提供する。

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