小学生を対象とした落語のワークショップ「みんなで落語体験」が11月9日、市民プラザ大久保(習志野市大久保4)と谷津コミュニティセンター(谷津5)の2会場で開かれる。
主催のNPO法人「ならしの子ども劇場」は「子どもたちが自ら育ち合うこと」を理念に、親子で身近にプロの芸術文化を体験できる場づくりを45年にわたり続けている。例年、地域での舞台作品鑑賞会を実施しており、今年は2026年2月1日に開催予定の「わんぱく寄席」が選ばれ、今回のワークショップはその事前イベントとして企画した。
講師を務めるのは、落語研究会「縁(えん)」代表の千葉家李桜(ちばやりおう)さん。プログラムは落語の基礎から実際の高座体験までを楽しみながら学べる内容になるという。
冒頭では、落語の世界を紹介する「落語のいろは」をレクチャー。落語の要素を分かりやすく解説する。体験では1人で何役も演じ分ける話芸や、表情・声の使い分けなどを学ぶ。その後、自ら挑戦できる子どもは実際に羽織を着て、出ばやしとともに高座に上がる。みんなの前で自己紹介を行う体験を通して、落語家の気分を味わう。
後半で、千葉家さんが子ども向け落語2席を披露する予定。参加者には、2月開催の「わんぱく寄席」で使える100円割引券も進呈する。
千葉家さんは「落語は肩肘張らずに楽しめる身近な文化。これからも時代に応じて少しずつ変化しながらも継承していきたい。参加者には着物や寄席の雰囲気も含め、伝統文化の一つとして体験してほしい。落語の魅力は生でこそ伝わるので、ぜひ会場で感じてほしい」と話す。
理事の内門紀子(うちかど・のりこ)さんは「子どもたちには、笑って、知って、やってみてほしい。今回、落語の楽しさを体験してもらい、2月の『わんぱく寄席』へとつなげたい」と期待を寄せる。
 開催時間は、市民プラザ大久保=10時~11時30分、谷津コミュニティセンター=14時~15時30分。参加費は500円。「わんぱく寄席」の定員は各会場30人で、申し込みは電話(TEL 070-6556-8762)で受け付ける。