習志野の香澄公園(習志野市香澄5・6)で10月2日、自由に遊べる冒険遊び場「香澄公園プレーパーク」が開催され、250人以上の親子が参加した。
大学4年生の西村薫さんを中心に母の桂子さん、姉の菫さんと数人で運営している地域団体MAP(マップ)が主催。薫さんは「コロナ禍で何か資格を取ろうと、幼児心理アドバイザーの資格の勉強をしているとき、プレーパークの存在を知った。これをやりたいと2020年夏に西千葉で始め、同じ年の9月に地元の香澄公園で始めた」と話す。
プレーパークは冒険遊び場とも呼ばれ、既存の遊具ではなく、自然の素材などを使って子どもが自ら「やってみたい」ことを実現していく遊び場。子どもたちが自由に遊ぶために「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを理念としている。
薫さんは「小さい頃から先生の言うことに従って行動することが求められる中で、高校の部活の顧問から『主体性』を求められ、すごく戸惑った経験がある。そこから子どもたちの主体性を高めたいと思っていた。プレーパークはまさに追い求めていたものだった」と振り返る。
付き添う親には、「子どもが失敗してもいいので、やりたいと言ったら何でもやらせてあげてほしい」とアドバイス。中には場の自由な雰囲気に圧倒されて何もできずに帰る子どももいるという。「遊ぶのが全てではない。たとえ立ち尽くしているだけでも、子どもなりに何かを感じているはず」とも。
イベントは、地域のボランティア約10人と学生の助っ人で運営。場所の使用、園内の木や水などの資源の利用などは習志野市の許可を得ている。薫さんは「本当は火の使用や泥遊びなども体験させてあげたい。ここがきっかけに市内にもっとプレーパークが増えていけば」と笑顔で話す。
現在は偶数月の第1日曜日に開催している。