習志野高校3年の長州百香さんが、ポーランドのクラコフで8月15日~20日に行われる「ジュニア&U23世界選手権大会」に出場する。
長州さんは5月に行われたカヌースラロームジュニア・U23アジア選手権大会の女子カヤックシングルで2位に輝き、優秀な成績を収めたため同大会への出場が決まった。
カヌースラロームとは、最長300メートルの急流のコースに複数設置された2本のゲートを抜け、ゴールまでの最速タイムを競う競技。スキースラローム(回転)をモデルにし1930年代にスイスで生まれた。1992(平成4)年からはオリンピック正式競技に組み込まれ、イギリスが強豪国として知られている。
カヌーの魅力について、長洲さんは「波を使った遊びなども練習になり、カヌー競技が盛んで体格のいいヨーロッパ選手に対して小柄でも、テクニック次第で勝てるところ」と話す。習志野高校にはカヌー部はないが「学校の風土として、全国大会に出場して全国一となる志を持ったアスリートが多く、そのアスリートである友達同士で切磋琢磨(せっさたくま)できる環境と感じ進学した」という。
日本ではまだマイナーなカヌー競技だが「自分の活躍で少しでも競技人口が増えたらうれしい。生涯スポーツとして取り組める競技ということを広めていき、将来、機会があれば指導者にも挑戦したい。大会の度に車にカヌーを積み、全国を移動してくれる両親には本当に感謝している」と話す。 ジュニア世界選手権については、「メダルを目指す」と意気込みを見せる。