習志野市が現在、習志野高校(習志野市東習志野1)用マイクロバス更新のため、ふるさと納税の仕組みを利用したクラウドファンディングで協力を呼びかけている。
習志野高校に新しいマイクロバスを 習志野市がCFで協力呼びかけ
部活動が盛んな同高では毎週末のように遠征や大会に向かうためマイクロバスを使っている。現在使っているマイクロバスは2005(平成17)年に寄付されて以来、20年近く使われているもので、総走行距離は33万キロを超えた。
使用頻度の高さからマイクロバスは老朽化し、扉の開閉や乗り心地に不具合が生じるようになったという。同高は「新しいマイクロバスになることで、公共交通機関を使った移動よりも体力を温存できたり、まとまった移動で団結力が増したり生徒がより部活動の練習に打ち込める」と期待を込める。
クラウドファンディングの目標金額は1,224万円。支援金はマイクロバス本体費用(29人乗り)、付属品、諸経費に使用。目標金額を超えた場合は習志野高校応援基金に積み立て、同校の運営と施設の整備に活用する。
市外の方からの寄付については、返礼品は同市のふるさと納税でも扱う通常の返礼品のほか、マイクロバス限定返礼品を用意。寄付金10万円以上の場合、同高OBで千葉ロッテマリーンズ一軍ヘッド兼打撃コーチ福浦和也さんの直筆サインボール(限定20個)と老舗和菓子店「御菓子司梅むら」(津田沼5)のどら焼き「雑草魂」、クラウドファンディング限定生産の習志野応援タオルを用意する。どら焼きには強くたくましく生きる雑草をイメージしたヨモギを生地に練り込み、あんには「粘り強く」を表したモチモチの求肥(ぎゅうひ)を使用。パッケージには同校の制服を着た男女を描く。
寄付者のうち情報の公表に同意する人については、市のホームページで氏名を掲載するほか、習志野高校内で氏名の掲示を予定する。
同高サッカー部OBで梅むら店主の堀智弘さんは「子どもの頃からの憧れだった習志野高校で学び、卒業後数十年を経ているにもかかわらず、クラウドファンディング返礼品の話を頂き光栄。全ての習高生の活躍が市民を明るく元気にしている。さらに最高のパフォーマンスができるよう応援している」と話す。
クラウドファンディングの受け付けは12月31日まで。