春風亭〇(き)いちさん(まる=七が3つ)の落語会が4月20日、習志野の酒販店「張替酒店」(習志野市大久保1)で開催される。
きいちさんは2014(平成26)年、春風亭一之輔に入門、2015(平成27)年10月に楽屋入り前座となり前座名「きいち」でデビュー、2019年5月に二つ目昇進し「〇(き)いち」と改名。2023年11月に「習志野の歴史を語る会」主催の落語会を同店で開催した際には、開催日前に満員となった。
会場となる同店は今年で創業118年の老舗。1901(明治34)年に創設された日本初の騎兵旅団が近くにあったことから陸軍と深い関わりがある。犬養毅のペンネーム「木堂」名義の掛け軸や栗林忠道が書いた書が飾られている和室が奥の離れにあり、金箔(きんぱく)が使われている天袋や富士山の装飾のガラス戸、庭には防空壕の跡があるなど、当時の趣を今に感じさせる。
同店で2回目の開催となることについて、きいちさんは「張替酒店というすてきな空間でまた落語ができてとても楽しみ。落語にはさまざまな噺(はなし)があり、季節の噺や酒、酔っぱらい噺など多種多様。どんな演目をやるかは当日、高座の上で決めることも多々。もちろん前回とは違った噺をやるつもり」と意気込む。「習志野の皆さん、張替酒店という歴史も趣もあるすてきな場所で落語はいかが」と来場を呼びかける。
13時30分開場、14時開演。入場料は、予約=2,000円、当日=2,500円。定員は20人。