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習志野の幼稚園・保育園で「お手紙体験」イベント 保護者への発送始まる

実際のポストに手紙を投函する園児

実際のポストに手紙を投函する園児

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 習志野の市内の私立幼稚園・保育園で、郵便局とコラボして行う「お手紙体験企画イベント」が2月~3月に実施され、3月19日、保護者への手紙の発送が始まった。

「ぽすくま」「ナラシド」と踊る園児たち

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 近年の手紙離れを背景に、子どもたちが手紙の良さや仕組みを知り、書く機会につなげることを目的に4年前から実施している同イベント。今年は市内10カ所の園で実施し、「手紙とはどんなもので、どのようにして送り先まで届けられるのか」が理解できるよう、さまざまなプログラムを用意した。

 当日はアニメーション動画や絵本を通して手紙について学んだ後、年長の園児が保護者に宛てた手紙を実物のポストに投函。卒園日当日または前日にサプライズで自宅に届き、「卒園の節目に手紙で家族への日頃の感謝を伝える」ところまでを体験する。

 今月12日に行われた認可保育園「キッズガーデン津田沼園」(習志野市津田沼5)では、日本郵便のオリジナルキャラクター「ぽすくま」と習志野市のご当地キャラクター「ナラシド」も登場し、園児たちとオリジナル楽曲で踊り会場を盛り上げた。投影したアニメーション動画は、ぽすくまの友人の「ぽすらいむ」が、「自分たちはうれしい手紙をたくさん届けているけど、最近僕にはメールばっかり。たまには心が温かくなる手紙がもらえたら」と悩みを吐露し、それを耳にしたぽすくまが、ぽすらいむへの日頃の思いを書いた手紙を届け、友情が深まるという内容。物語を通して、手紙で思いを伝えることの良さを伝えることが狙いだという。

 年長の園児がポストへの投函を終えると、実際の郵便配達員が登場。手紙を集荷しポストを開け、手紙を集めるところまでを園児が見届けた。

 イベントを企画した習志野屋敷郵便局の中島佳成局長は「近年、メールやSNSの普及で、年賀状発行枚数の減少率は過去最大になるなど手紙離れが深刻化している。園児たちがイベントを機に手紙の良さを知り、手紙を書く機会につながれば」と期待を込める。

 キッズガーデン津田沼の井手健二郎園長は「今回出した手紙は園児のお父さん・お母さんに感謝を伝えるもの。感謝の気持ちを忘れずに小学校へ進んでほしい」と話す。

 子どもたちが投函した「ありがとうのお手紙」は、それぞれの園の卒園日に合わせて19日~27日に配送する予定。

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