
「モリシア津田沼」(習志野市谷津1)が3月30日で閉館し、通算約46年間の歴史に幕を閉じた。
前身の「サンペデック」の大規模リニューアルを経て2008(平成20)年に開業し、約17年間、地域住民に親しまれてきた同施設。施設前の津田沼公園で開催する習志野市内の商店会主催の祭りやイベントにも協力し、地域のにぎわい創出に貢献するなど「サンペデック」から通算すると、約46年間にわたり同所で地域を見守ってきた。
同施設の閉館に、TSUTAYA津田沼店の佐藤真之店長は「これだけ愛されてきた店舗の移転先が決まらず、本当に残念。この地には多くの映画好きがいることを実感している」と閉店を惜しむ。同施設開業時にTSUTAYA津田沼店とBOOKOFFモリシア津田沼店を運営していた石村真一さんは「モリシアのセンターコートで多くのイベントを開催し、千葉工業大学のアルバイトスタッフと一緒に作ったディスプレーは忘れられない思い出」と当時を振り返る。長年、津田沼の変遷を見守ってきた習志野市商店会連合会の杉林昇会長は「今回の閉館は残念だが、次がどう変わっていくか楽しみ」と話す。
閉館に当たり同施設では、17年間の感謝を伝える「メモリアルプロジェクト」を企画。同施設の歴史をたどる展示企画や巨大モザイクアート作品制作イベントなどを行い、閉館3日前からはグランドフィナーレとして「ファイナルフェスティバル」を開催した。
ファイナルフェスティバルでは、津田沼公園でサーカスのパフォーマンスや、シンガー・ソングライターの松本千夏さん、奥華子さんによるライブが行われた。オリジナルキャラクター「ツダヌン」の巨大バルーンの中で遊べる「ツダヌンのふわふわ」も復活し、子どもたちも楽しめるイベントも開催。閉館を惜しむ来館客でにぎわった。
特設ステージでは来賓によるあいさつも。津田沼南口商店会の高橋賢会長は「モリシア津田沼とは商店会として、四季折々イベントを共に行ってきた。どうすれば皆さんの豊かな心を保てるだろうと研究し、運営会社の野村不動産コマース支援の下、維持してきた。今日皆さんに約束したいことは、モリシア津田沼が閉館する間、ここの明かりは消さないということ。皆さんの心のともしびと、モリシア津田沼の思いを消さないで」と話すと、大きな拍手が上がった。
最終日、18時ごろから行われたクロージングセレモニーでは、同施設での思い出をインタビューする「ヒストリームービー」の上映や「ツダヌンからの手紙」が読み上げられる場面があった。セレモニーに参加した観客へ手持ちライトがランダムに配られると、観客はライトを緑色に点灯させ、振りながらツダヌンの手紙を聞いた。宮間俊一館長は四季折々の思い出を振り返り、閉館に当たり、さまざまな感謝の言葉をもらったことに触れ、「感謝の気持ちを伝えたいのはわれわれ」と、地域住民、街を支える行政や商店会や周辺の店舗、同施設のテナント従業員に感謝の気持ちを伝えた。