
習志野市の最北端から中央部を縦断するハミングロードの一部、北東側に位置する「マラソン道路」沿道の桜が現在、見頃を迎えている。
マラソン道路は、戦前に鉄道第二連隊が演出用として使った軌道敷で、1968(昭和43)年に習志野市が国から借り受け、自転車や歩行者専用に整備した道路。東習志野3丁目から5丁目にかけて約1600メートルにわたる沿道には、季節ごとのさまざまな植物が植えられ2月は梅、5月頃はツツジ、6月になるとアジサイなどが楽しめる。
春になるとソメイヨシノや八重桜などの桜並木が通りを彩り、桜を眺めながらゆっくりと歩く人やベンチに座って花見をする人、時折足を止めて桜をカメラに収める人の姿なども見られる。
散歩していた女性は「今年は開花した後に気温が下がったためか、満開になるまでのスピードがいつもより遅く感じられた。その分長く桜を楽しめそうでうれしい。いつも歩いている通りが桜の開花によって全く違った景色に見えるので不思議。特に八重桜は枝ぶりが良いので、車で走っていてもよく見えて春を感じられる」と話す。
5日、東習志野5丁目町内会で春のふるさと祭りが開催され、町内会による焼きそばやフランクフルトなどの模擬店販売やカラオケ大会が行われた。地域住民は桜を鑑賞しながら親睦を深めた。このほか、近隣では四季の植物が見られる実花緑地(習志野市東習志野7)や、春には多くの花見客でにぎわう屋敷近隣公園(屋敷4)などの桜も見頃を迎えている。
ソメイヨシノの見頃は4月上旬、八重桜は4月中旬。