奏の杜公園(習志野市奏の杜2)で11月6日、「第13回ならしのこまち」が開かれ、子どもの運営者を含めた約100人の参加者でにぎわった。
主催はNPO法人「ならしのこども劇場」。千葉や市川などで開催されていたものを2009(平成21)年から習志野でも同NPOが主体となり、企画・運営するようになった。習志野での開催は袖ヶ浦団地内で始まり、習志野中央公園での開催を経て、奏の杜公園で3回目となる。
同NPOの内門紀子さんは「ルールは、大人は見守りをするのみ。「まち」の中にもスタッフ以外の大人は入れない。子どもたちが自ら企画スタッフとして7月より会議を重ね、イベントの準備をしてきた」と話す。
子どもたちが自ら考え運営するまちづくりは、ドイツのミュンヘンが発祥。同イベントでは、「まち」に役場・銀行・資材場などがあり、参加する子どもたちはこの「まち」だけで使える通貨「こまち」を最初にもらい、さまざまなものを販売したり、買い物をしたりすることができる。
3年間運営側のスタッフとして参加し、今年「町長」を務めた男児は「自分で作ったものが売れた時や、なかなかものが売れなかった子が販売できた時、とてもうれしい」と話していた。会議を重ねる中で意見が出ないときは「とても大変だった」とも。
毎年参加している子どもからは「商品を準備するのは大変だが、いろいろな店がある。そしてみんなが喜んでくれることがうれしい」という声が聞かれた。保護者の一人は「イベントを通して自分の力で解決する力をつけ、楽しみながら学んでほしい」と期待を込める。