習志野・菊田公民館(習志野市津田沼7)で小中学生のためのフリースペース「KITTA(キッタ)」が12月28日、1月6日に行われる。
同所は学校でも家でもない第三の居場所づくりを行う「Giving Tree習志野」が主催するフリースペース。学校の休暇中、地域の小学生・中学生が自由に過ごせる空間を提供する。
代表の山田佳代さんは「さまざまな家庭環境の子どもを目の当たりにしたり、虐待のニュースを見たりして何かできることはないかと思い活動を始めた」と話す。子ども支援に興味がある人に声をかけ、現在は「KITTA」のほか、東習志野でこどもカフェ「ツリーCafe」(東習志2)も運営する。
名称は絵本「おおきな木」(作・絵=シェル・シルヴァスタイ)に由来する。「この絵本のように、いつでも来て安心して過ごせる場所」という意味を込める。子どもは宿題や相談、ボードゲーム、工作、昼寝など自由に過ごすことができる。軽食や飲み物もあり、弁当を持参して1日過ごすことも可能。広々としたスペースで30人ほどが集まれる。同館2階の和室は大きい窓と畳で昼寝をするだけでも気持ちよく過ごせるという。山田さんは「駄菓子屋に入るような気持ちで気軽にたくさんの子どもに来てほしい」と話す。
現在は学校の長期休暇にフリースペースを開放。来年以降は、長期休暇だけでなく毎月開催できるように計画している。山田さんは「親が忙しい、経済的に余裕のない家庭では子どもの経験に差が出る。今後は体験活動や小中学生だけでなく高校生も集まれる場所作りもしていきたい」と意気込みを見せる。
開放時間は9時30分~14時30分。