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千葉工業大、ウクライナの学生受け入れ支援 情勢悪化受け

ウクライナ学生の受け入れる千葉工業大学

ウクライナ学生の受け入れる千葉工業大学

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 ウクライナ情勢の悪化に伴い、学ぶ場や研究する場を確保できないウクライナのプリャゾフスキー州立工科大学の学生を支援するため、千葉工業大学(習志野市津田沼2)が現在、正規留学生として大学院・修士課程での受け入れ希望者を募集している。

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 プリャゾフスキー州立工科大学はウクライナのマリウポリの中心部にあり、製鉄所の労働者の専門訓練学校として1930年に創設。マリウポリ冶金研究所、ジダノフ冶金研究所などを経て1993年に教育機関として現在の大学になったが、2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵略を開始、翌日マリウポリに侵攻、5月17日に占拠し現在に至る。侵攻の際に大学の一部が破壊されたり、同大にあるウクライナ語の本がロシア軍によって処分されるなど、現地での授業再開の目途はたっていない。

 支援対象となるのは、ウクライナ国籍があり、大学を卒業した、または2024年3月31日までに卒業見込みのある学生のうち、キーウ国立工科大学、オスレ・ホンチャルド・ドニプロ国立大学、ドニプロ国立大学に避難しているプリャゾフスキー州立工科大学の学生で、同大の推薦を受けていること、日本語か英語で授業・研究指導を受けることができる学生。

 支援を受ける学生は、入学金・授業料を全額免除するほか、学生寮の入寮費や寮費、食費、光熱費を免除する。在学中の生活費月5万円の支給、入学試験検定料免除となる。受け入れ人数は5人ほどで、2024年4月または9月からの留学を予定している。

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