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習志野「張替酒店」見学会に100人超参加 「存在が奇跡」の声も

参加者に栗林忠道の書について解説する杉山さん(左から2人目)

参加者に栗林忠道の書について解説する杉山さん(左から2人目)

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 習志野の酒販店「張替酒店」(習志野市大久保1)の特別見学会が9月24日に開催され、100人以上が訪れた。宮本泰介習志野市長や佐々木秀一市議会議長、小熊隆教育委員長らの参加もあった。

張替さん(左)に木蔵を案内される宮本市長(左から2番目)、佐々木市議会議長(右から2番目)、小熊教育委員長(右)

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 同見学会は9月24日まで開催されていた大久保商店街協同組合の「習志野の歴史を語る会」が主催する「近代の習志野を支えた商人たち」の展示会との連動企画。

 創業117年を迎えた同店。1901(明治34)年に創設された日本初の騎兵旅団が近くにあったことから陸軍と深い関りがあり、犬養毅のペンネーム「木堂」名義の掛け軸や栗林忠道が書いた書、金箔(きんぱく)が使われている天袋や富士山の装飾のガラス戸、庭には防空壕(ごう)の跡などがある。

 6月に「わくわく建築」主催で同店の見学会を開いた際は、市内外から建築に興味がある人が集まり満員に。今回は市内向けにSNSなどのみで告知したにもかかわらず、定員をはるかに超える応募があった。急きょ見学枠を増やしたが、枠を増やして満員になった後も問い合わせがあったという。

 店主・張替正信さんの案内で見学した宮本習志野市長は「東金街道沿いの昔から由緒あるこの場所が現役で使われていることに大きな価値がある」と話し、小熊教育委員長は「張替酒店がここにあることで習志野の歴史を学べる」、佐々木市議会議長は「存在自体が奇跡に近い」と、それぞれコメントした。

 参加者をガイドしたスタッフの杉山精命(くわな)さんは「ロサンゼルスでガイドの仕事をしていた経験があり、今回参加者が増えたことで急遽、郷土史家の明里さんから声かけしてもらい運営側で参加した。年配の方はもちろん、3歳の子どもがいたり、歴史に興味がある高校生がいたりと、若い方も多く、いろいろな質問を頂き本当に楽しかった」と振り返る。

 企画・運営を担当した同会スタッフの明里さんは「家族連れやグループの地元の人の参加が多く、思った以上に幅広い世代の参加があった。筑波から来てくれた人もいた。『普段は老舗だから入りにくいが、イベントをきっかけに来てみた』と言っていた人もいたので、今後も張替酒店を習志野の歴史に触れる場としても、酒販店としても利用して地域を盛り上げてほしい」と期待を寄せる。

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