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「近代の習志野を支えた商人たち」の展示会 御用商人の活動を今に伝える

「近代の習志野を支えた商人たち」展示会場入り口

「近代の習志野を支えた商人たち」展示会場入り口

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 近代の習志野の商人の活動記録や資料を集めた「近代の習志野を支えた商人たち」の展示会が現在、市民プラザ大久保(習志野市大久保4)で開催されている。

展示されている資料(一部)

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 大久保商店街協同組合の「習志野の歴史を語る会」が中心となり、習志野市大久保地区に中心に30近くいた陸軍の御用商人を中心に活動や記録を、当時の写真や資料を元に展示する同展。

 習志野市大久保には二個騎兵旅団があり、多くの軍人が生活している中、旅団施設内で販売していた品物の調達や、施設内で消費した酒類や書籍、馬の餌、時計、陶器や記念写真の撮影などは市内の商店を利用していた。中には「張替酒店」「肉の紅谷商店」のように現在も営業中の店もある。

 会場には当時の地図や資料の他に、騎兵13~16連隊・習志野旅団で土産用として販売していた軍杯、三橋食品株式会社の前掛け、当時の店の看板なども展示している。

 見どころについて、「習志野の歴史を語る会」スタッフの明里さんは「一般の商人とは違う御用商人という通行書を持っている特別な商人で作られたのが習志野の商人文化の特徴。御用商人が多くいた大久保地域だけでなく、JR津田沼駅や京成津田沼駅、実籾駅周辺の商店の方にも実際に話を聞き、貴重な資料を展示会のためにたくさん提供していただいた。どこの本にも載っていないような情報や資料が間近で見ることができる」と話す。

 「今も営業を続けている店の中には時代の変化とともに業態を変えている店もある。懐かしい店や知らなかった店など、身近な歴史を考えるきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 開館時間は9時~21時。第2・第4火曜休館。入館無料。9月10日まで。

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