習志野市で発生した災害の資料や防災方法を集めた展示会「防災のススメ あの地震から100年あなたはどう生きるか?」が現在、市民プラザ大久保(習志野市大久保4)で開催されている。
11月5日に行われた「習志野市総合防災訓練」と連動した展示会で、関東大震災百年の節目の年に、習志野の歴史を語る会が「防災について考えを見直すきっかけになれば」と企画した。
関東大震災以外にも、1987(昭和62)年12月17日に発生した千葉県東方沖地震の損壊データや2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災で習志野市の市民ホールの天井や菊田川の護岸が崩れた様子、香澄地区や袖ケ浦地区の液状化現象や家屋が損壊状況、排水不良区域での給水活動の写真やデータも展示する。
そのほか、「習志野市の備蓄は十分にあるのか」「一時避難所と避難所の違いは」「災害避難時に電気ブレーカーは落とした方がいいのか」「外出時に地震があった時電源コードを抜くべきか」など防災に関する市民の疑問への回答を展示する。
同会の明里さんは「今年は関東大震災百年の節目の年。関東大震災では、習志野市は被害が少なかったため市主催では展示会を開催しないと聞き、ほかの地震の被害の様子を振り返りながら学ぶ場にできればと考えた」と話す。
「市民の皆さんから頂いたアンケートの質問や要望を基に市役所危機管理課や電気工学博士に質問してきたので、皆さんが普段思っていても聞けないことを聞くことができた。いつ来るか分からない地震だが、防災は先に動くことができる。今回の展示会をきっかけに過去を振り返りながら、同じことが起きた時に自分はどうすれば良いのかを考える時間になれば」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~21時。第2・第4火曜休館。入館無料。12月28日まで。