創業118年の習志野の酒販店「張替酒店」(習志野市大久保1)の特別見学会が5月12日と19日に開催される。主催は「習志野の歴史を語る会」
同見学会は昨年6月、「わくわく建築」主催で開催。予定人数の倍以上の申し込みがあったことを受け、昨年9月、「習志野の歴史を語る会」が主催して開催したところ、定員をはるかに超える応募があった。当日は宮本泰介習志野市長、佐々木秀一市議会議長、小熊隆教育委員長を含む100人以上の参加者があったことを受け今年も開催が決まった。
1901(明治34)年に創業した同店。日本初の騎兵旅団が近くにあったことから陸軍と深い関わりがある。映画「硫黄島からの手紙」で渡辺謙さんが演じた、日本軍部隊を指揮した栗林忠道司令官も店を訪れ酒を飲んでいたという。屋内には栗林忠道が書いた書や、犬養毅のペンネーム「木堂」名義の掛け軸、金箔(きんぱく)が使われている天袋や富士山の装飾のガラス戸、庭には防空壕(ごう)の跡や昔の企業の看板などが当時の面影を現代に伝える。
当日は、ガイドによる近代の日本歴史を踏まえた案内付きで見て回ることができる。見学会は1回40分で、13時~18時に5回行う。
企画・運営を担当する同会スタッフの明里さんは「今年も張替酒店の好意で見学会を開くことが決まった。習志野市だけでなく県外からも注目される建物で資料も公開予定で、大久保が軍の街だった頃の面影を色濃く残す建物と資料を時間内であれば自由に見学でき、前回の見学会の後に資料を整理して出てきた器や古い家財道具も展示する予定。老朽化などの問題もあり近年取り壊しになる建物も多いので、今回の見学会はぜひ参加してほしい」と呼びかける。
参加費は1,500円。応募締め切りは4月20日。