中高生ロボコンチーム「サクラテンペスタ」が6月12日、千葉工業大学(習志野市津田沼2)で活動報告会を行った。
中高生ロボコンチーム「サクラテンペスタ」、千葉工大で活動報告会
同チームは2017(平成29)年に結成した中高生の団体で、「STEAM(Science、Technology、Engineering、Art、Mathematics)に触れる機会を平等に提供する」をチームミッションとし、同大学津田沼キャンパスを拠点に活動。アメリカのNPO法人「FIRST(ファースト)」が運営する世界最大級のロボットコンテスト「FIRST Robotics Competition(以下FRC)」、昨シーズンからは「FIRST Tech Challenge(以下FTC)」に出場しているほか、パートナー企業と共同で「理工チャレンジ」、工学系のワークショップなどのボランティア活動なども行う。
昨シーズンの活動で同チームは、FRC決勝第3位、FTC大会は初出場でロボットは43チーム中第7位、総合3位の好成績を収め、2番目に権威ある賞とされる2nd Inspire Awardを受賞した。報告会当日はロボット競技の実演も行い、スポンサーや保護者などの関係者に感謝の意を表した。
昨シーズンのFTCのリーダーを務めた龍一心さんは「昨年初めてFTCに参加したので、初のリーダーとしてわからないことが多く大変だった。FRCとは異なり、日本で参加しているチームは他にないので、英語しかない文献を翻訳することから始まり苦労した。まさか上位に入れるとは思ってもいなかったので、リーダーとしてチームを引っ張って結果を残せてうれしい」と振り返る。
チームのリーダーを務めた森迫俐衣さんは「今回はFRCのメンバーチェンジが多く、新しいメンバーが知らないことも多い中進めてきたが、そんな中サクラテンペスタ史上一番高い順位である3位という結果は、チームにとってとても大きい。今回は本選に進むことができたが、来年はその先のさらなる強豪チームが出場できるチャンピオンシップに進みたい」と意気込みを見せる。