習志野・京成津田沼にある1874(明治7)年築の古民家を生かした雑貨店兼レンタルスペース「MICHIYA(ミチヤ)」(習志野市津田沼5)で7月23日、浴衣の着付け体験教室が開催された。
イベントを主催し着付けを行った習志野市在住の平野だいさんは、習志野市を中心に「気楽に日常で着物を楽しみたい」メンバーが集まるサークル「らくきもの」のメンバーの一人。「観光地は浴衣を着てそのまま街を歩けるようなサービスがあるが、習志野は浴衣が好きな人が集まる場所が少ない」と気づき、浴衣が好きな人のコミュニティーを広げるために活動している。
平野さんは、家族の影響で振り袖の着方や身だしなみを教わっていたが、2年前にイベントで知り合った人の影響で浴衣への興味を改めて強く持ち、着付けイベントを開くようになったという。「浴衣は性別も選ばず、体形も比較的自由に着るとができ、洋服とも組み合わせてもいい。SDGsの面でも素材を大事に使うことができる浴衣を好きになってくれる人が増えてほしい」と話す。
当日は60代女性4人が参加。参加者は、浴衣着付けの指導のみ、着付けのみ、指導と着付けから体験内容を選ぶことができ、浴衣は貸し出しも行った。
参加した60代女性は「もともと浴衣を着るのは好きだったが、浴衣の着付けを習いに来たのは初めて。服をかっこよく着こなすなら和服の方が合っていると思い、強く興味を持つようになった」と話し、「平野さんから細かい部分まで教わることができたので、いい経験になった」と振り返る。
今後について、平野さんは「コミュニティーの中で順番にイベント開催を持ち回って、浴衣好きの輪を広げていきたい」と話す。